TwitterやFacebookなどのSNSで存在感を出そうと頑張っている人は、ひょっとすると忙しい時間を割いてまでツイートしなくてもよいのかもしれない。それどころか、SNSはやめるべきと主張する記事がForbesに掲載されている。

Forbesの記事「SNSをやめるべき3つの理由(原題3 Reasons You Should Quit Social Media In 2013」では、「自尊心」「健康」「オフラインの代替にはなり得ない」という3つの理由からSNSをやめるべきと主張している。

SNSは自尊心を傷つける

英国の調査によると、「SNSに参加していると自分の生活にネガティブな影響がある」と認めた人は半数を上回ったという。特にFacebookは、「赤ちゃんが生まれた」「結婚しました」「休暇で5つ星ホテルに泊まった」など、私生活を写真とともに公開する場となっている。ちょうど失恋したときに純白のウェディングドレスに身を包んだ幸せそうな友人の写真を見ると、祝福と同時にみじめさも感じるかもしれない。

また、「気になる異性ががどうやら友人と付き合っているかもしれない」「親しいと思っていた仲間たちが自分抜きで飲み会をやってた」といったことも分かってしまう。調査では、SNSで他人と自分を比較することが多くなり、「自尊心が傷つく機会が増えている」としている。

知らなくてよいこと、それに知らない方が良いことがある。SNSによって知りすぎてしまい、自分に自信がなくなるのであれば使う意味はないのかもしれない。

血圧があがるかも

1つ目の調査ではほかにも、3分の2の回答者が「SNSを数時間閲覧した後はリラックスできなかったり、ぐっすり眠れない」と訴えたという。

原因は、SNS上で自慢したり、自慢されたり、他人の発言に怒りを覚えたり、バッシングをうけたり、細かなことを指摘されたりと人それぞれにあるだろう。

一つ言えるのは、そんな"ちょっとした事件"の数々は精神衛生上良くないことだ。精神を穏やかに保てないなら、使わないほうがいいかもしれない。

オフラインの代わりにはならない

念願だった人気レストランでの食事や、やっと行くことができた観光スポットなど、人生には様々なイベントがある。しかし、自分や同行した仲間も、SNSでシェアするための写真を撮ったり、スマホでツイートするのに必死だったといった経験はないだろうか。

米国では4人に1人が、「SNSの投稿などに忙しくて重要な瞬間を見逃した」と述べているそうだ。どうやら私たちは、経験や体験そのものよりもSNSを優先しているのかもしれない。

SNSでも友人や家族とつながることはできるが、対面に勝るものはなく、ビジネスでもそれは同じことだ。インターネットを通じて、仕事は多くのことができるようになったが、意思疎通やインパクトの面で対面コミュニケーションはSNSよりも強い。

いかがだろうか。SNSから足を洗うとまではいかなくても、それほど時間を割く必要はなく、使い方をもっと制限しても良いのかもしれない。

なお、記事の筆者である市場リサーチ企業の創業者Maureen Henderson氏は試しにFacebookとブログ、Twitterの利用を停止してみたそうだ。

その間は対面コミュニケーションが中心となり、結果として時間がとれるようになり、オフラインでのチャンスも増えたと報告している。