スマートフォンのカメラで、印象的な写真を撮るにはどうしたら良いだろうか。本稿では特殊なカメラアプリを使わず、デフォルトのカメラだけで写真を撮影する際に気を付けるべき基本事項をおさらいしていきたい。

喫茶店に入り、美味しそうなケーキがテーブルに運ばれてきた。さて、どのように撮ったら良いだろうか。漫然と真上から撮ってみると、こんな感じになる。

真上から撮ってみた

これは構図のど真ん中に被写体が写っている、いわゆる「日の丸写真」だ。どんなケーキを食べたのか記録するだけの目的ならば、これで充分かも知れない。それ以上の感想はない。次に、対象物にぐっと近づいて撮ってみよう。これだけで、印象はかなり異なったものになるはずだ。このときレシートやお手拭きなど、いらないものが写らないように周囲に気を配ろう。

対象物に近づいてみた

デフォルトではカメラのホワイトバランスの設定は「オート」になっている。しかし、店内の照明に白熱電球を使用している飲食店などでは、いくぶん赤味がかった色になってしまう。そこで、ホワイトバランスの設定を「電球」モードに変更してみよう。より本物の色に近づいたのではないだろうか。

ホワイトバランスを電球モードに変えてみた

次に、一眼レフのように背景をぼかした写真に挑戦したい。カメラの設定から「マクロ」を選び、対象物に真横から近づいてシャッターを切ってみよう。背景がぼければ成功だ。このとき、店内の様子や一緒に来た友だちの顔などを写しこむと面白くなる。後から写真を見直すたびに「どんな店だったか」「どんな会話で盛り上がったか」などが思い出されることだろう。

撮影モードをマクロに切り替えてみる。設定を変更する方法はスマートフォンによって異なるが、筆者の端末では設定→シーン選択、から切り替えることができた

最後に、撮影時のコツをひとつ。スマホのカメラ機能に「連写」モードが搭載されている場合は、連写で撮影することを強くオススメする。なぜ静止しているケーキに連写する必要があるのか?それは、手ぶれを防ぐためである。連写すれば、そのうち数枚は手ぶれしていない写真が撮れているだろう、という算段だ。

断面の写真も楽しい

Google Playでは様々なカメラアプリがリリースされている。本稿でおさらいした基本事項に留意した上で、カメラアプリの特殊効果を利用すればより面白い写真を撮ることができるだろう。