説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりが正しく理解していないこともあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「iTunes Storeの映画、購入はレンタルとどう違う?」という質問に答えます。

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iTunes Storeでは、映画を「購入」または「レンタル」できます。どちらの場合も再生を開始するタイミングでiPhoneにダウンロードされるので、映画の長さに応じた空き容量が必要になります。2時間とすると、目安としてSD画質の場合約1.5GB、HD画質の場合約4GBが必要です。データ量は同じですから、画質/音質に違いはありません。iPhone 4以降であれば、HD品質の映画もレンタルできます。

両者の違いは、再生すると現れます。購入した場合は、何度再生してもiPhone上に残りますが、レンタルした場合は視聴を開始してから48時間経過すると、自動的に消去されます。再生しないかぎり30日間は残りますが、その期限を過ぎるとやはり自動消去されます。iPhoneでレンタルした映画は他のデバイスにムーブできませんから(パソコンでレンタルした場合は可能)、どのデバイスで鑑賞するのか考えたうえでレンタルしたほうがいいでしょう。

さらに、購入した映画は「iTunes in the Cloud」に対応します。購入履歴はiTunes Storeに記録され、Apple IDにヒモ付けられているので、他のiPhone/iPadやパソコン(iTunes)、Apple TVでダウンロードできます。再生する権利を購入しているので、何度ダウンロードしても再び課金されることはありません。これが、購入とレンタルの最大の違いです。1度見ればじゅうぶんな映画はともかく、繰り返し見たい傑作映画やコンサート映像は、最初に支払う金額は大きくても、結局は購入したほうが経済的かもしれません。

なお、購入/レンタルできるかどうかは、映画によって異なります。購入だけに対応する映画もあれば、レンタルだけ許可されている映画もあります。価格にも違いがあるうえ、時折セールが実施されるなど変動要因もあるため、映画の情報画面で確認するしかありません。

写真で解説

iTunes Storeの映画は「購入」と「レンタル」を選択できるため、どちらが最終的に経済的かを考えて決めたほうがいいでしょう