Emacsでw3mを使う
w3mをベースに派生したものにemacs-w3mがある。これは、w3mをレンダリングエンジンとして、EmacsのバッファでWebページを表示するものだ。ちょうど既存のFreeBSD 4.7にXEmacs 21.1がインストール済みであったので、
- APEL(A Portable Emacs Library)
- gifsicleプログラム
をさらにインストールする(make、make installで可能)。これらはEmacsやMuleなどでも、バージョンによっては必要になることがある。w3mはバージョン0.3.1以上が必要となる。このあたりについては、公式ページを参照してほしい。必要なプログラムのインストールが完了したら、XEmacsを起動する。そして、M-x w3mでemacs-w3mを起動する(図7)。
「進む・戻る」ボタンなども配置され、いかにもWebブラウザ風な感じとなる。図3と同じく、w3mの公式ページを表示してみた。
[Tab]キーでタグを移動し、[Enter]キーで選択となる。残念ながら、日本語ページの表示がうまくいかなかった(図9)。
設定などを変更すれば、正しく日本語表示も可能となるのかもしれない。しかし、今回やってみた範囲ではうまくいかなかった。さらに設定を行う必要があるようだ。2002年当時のブラウジング環境で、今のWebサイトを表示しようと思っても無理があるのは当然であろう。また、あえてFreeBSD 4.7のような古いOSでw3mを使う必然もないだろう(それ以上に、w3mが実際に使われていた頃と同じ環境を構築するのも、かなり難しい)。あくまでも当時の雰囲気を感じとっていただければ幸いである。実際にw3mを使うには、以下の方法がある。