また、画面中央にはスタビライザーアイコンが見える。ここをタップすることで「手ぶれ補正機能」のオンオフを切り替えることができるのだ。発表会に登壇したKevin Systrom氏はこの手ぶれ補正機能「Cinema」にかなりの自信をのぞかせていたが、さもありなん。実際にオンオフを切り替えて視聴してみたが、手ぶれ補正効果はかなり強力だ。この部分はフィルタ機能と合わせてInstagramのアドバンテージとなるだろう。
ただし、投稿した作品を鑑賞する場合はVineの方が再生までのスピードが明らかに速い。Instagramはスクロールを止めてから再生までに少しだけ時間がかかる。感覚的には1~2秒だろうか。この遅延が気の短いスマートフォンユーザーにどうジャッジされるかはまだわからない。
最後に投稿されている作品をいくつか見てみた。Instagramの方はまだリリースされたばかりでユーザーの使い方も様々だが、15秒間という制限時間の余裕もあり、従来のイメージ通りの「ビデオ」が多く投稿されているように感じた。
一方のVineは、すでにユーザーが"Vineらしさ"を確立しているためか、アニメーションGIFのような動画をはじめ、"作品"と呼んでいいような動画も多く投稿されていた。日常生活を余裕をもって撮るには短すぎる6秒間という時間制限、そして再生時に自動でループするという仕様が、ユーザーを作品作りに向かわせるのかもしれない(Instagramはループしない)。
Instagramの動画機能がVineの勢いを止められるのか、または機能面の違いから現在のFacebookとTwitterのようにうまく棲み分けるのか。2大コミュニティの今後の展開を引き続き見守りたい。