消費電力

消費電力についても測定する。IdleはOS起動後10分の最小値、Loadは3DMarkのFire Strike Extremeを実行した際の最大値をプロットしている。通常、マイナビニュースで行っているレビューと同様にパーツ単体ではなく、システム全体の消費電力を測定している。

TDPが同じだから当たり前といえば当たり前なのだが、Richlandでは電力効率を向上したという話もあるだけに数値に違いが表れるかと思ったが、ほとんど変わらなかった。

同一条件での性能向上は軽微だが

ここまでベンチマークテストの結果を紹介したが、それぞれのテストの結果から分かるとおり、同一条件下での比較ではRichlandでの性能向上は軽微だといえる。ただし、今回はメモリクロック2133MHzでのテストを行うことができなかったので、1866MHzのTrinityと2133MHzのRichlandでは、性能の差が大きくなる可能性は十分にある。

製品ポジション的には、すでにTrinityでシステムを構築しているユーザーにとっては何とも手を出しにくい製品だが、これから組むというのであれば問題ない。LlanoからTrinityのようなプラットフォームの変更もないので、BIOSの更新に注意すればすでに市場に出回っているさまざなパーツを選ぶことができる点はメリットだといえる。

一方で、「A10-6800K」の参考価格は17,480円で、現状のA10-5800Kの価格と比べると開きがある点が気になる。それほど間を空けずに価格が落ち着くことを期待したい。