日々新たなモノを生み出しているクリエイターを支える、なくてはならないアイテムを探り出す本レポート。マウス編に続き、今回は「キーボード」について紹介していこう。

クリエイターの定番はやはりこのメーカー

日々、クリエイターたちを取材しているなかで気づいたのは、どのようなフィールドで活躍するクリエイターたちであっても、その多くがAppleの純正キーボードを使用していたということだ。なぜAppleの純正キーボードが支持されているのか、ここで、いくつかクリエイターのコメントを紹介したい。

【Apple Keyboard (テンキー付き - JIS)使用者のコメント】
・出先や家で使っているMacbook Airの操作に慣れていて、フルサイズのキーボードの深いストロークが逆に使いにくく感じるためです。薄型キーボードは作りが頼りない物が多い中、Appleの物はしっかりとしていて安心して使えます。メイン環境はデスクトップPC(Windows)ですが、ドライバ(Apple K Pro 64bit)を入れて使用できるようにしています。(インテリアデザイナー・男性)

【Apple Wireless Keyboard (JIS)使用者のコメント】
・キーボードが薄くて、ストロークが浅いところがいいです。Illustratorでショートカットキーを多用する関係で、デスクとの高さの違いが少ない方が疲れないので。(プロダクトデザイナー・女性)

・Mac miniを使用しているので、付属しているこのキーボードを使っています。キーがあまり出っ張っておらず、指が引っかからない点が扱いやすいです。(UIデザイナー・男性)

ストローク深めを愛するこだわり派も

Apple製品以外のメーカーのキーボードを愛用しているクリエイターの声ももちろんあった。打鍵感や品質に定評のあるPFUのキーボード「Happy Hacking Keyboard」をiMacにつないで使用しているグラフィックデザイナーは「キーボードのストロークが自分にとってちょうど良く、また、性能に対して省スペースなのも気に入っている」と話す。また、同機種の中でもキーボードに一切文字が書かれていない「墨/無刻印モデル」を使用している理由については、「キーボードを一切見ないで作業をしたかった」ということで、この製品を使い始めてからブラインドタッチの精度はかなり高まったと語っていた。

使い心地「以外」の視点から選ぶクリエイター

文字やショートカットキーの入力をするために頻繁に触るものなので、クリエイターたちは皆、自分にフィットした使い心地を追求していた。しかし、使い心地と同時に「奥行きの少なさ」を基準としてエレコムの「TK-FCP004」を選んでいる人も。その理由は、普段使っているワコムの液晶ペンタブレット「Cintiq 21UX」の下に置くため。もちろん、奥行き以外の点も十分に考慮した結果であり、「打ちやすいキーピッチ(19mm)で、さらにテンキーもついていた方がいいので」この機種を選んだとコメントした。