【レポート】

NEDOの自動運転・車間4m隊列走行はどうやって実現しているのか

1 自動運転の実現を目指した5年間のプロジェクト

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E-ITS(Energy saving ITS)とは?

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が、産業技術総合研究所(産総研)つくば北サイト テストコースで2月25日に実施した「Energy ITS 自動運転隊列走行 Demo.2013 in つくば」で見てきた数々の技術の詳細や、実際に自動運転・隊列走行のトラックに試乗した際の動画などをお届けしたい(画像1)。

画像1。4mの車間で走行する全長12m弱の大型トラック

「エネルギーITS推進事業 自動運転・隊列走行に向けた研究開発」とは、省エネルギー効果の高いITSの実現のために、自動運転・隊列走行の要素技術確立と、国際的に信頼されるCO2削減攻殻の確立を目標として実施されたプロジェクトである。ちなみに、ITSとはIntelligent Transport Systemsの略で、「高度道路交通システム」のことだ。

プロジェクトは平成20年度から5年の期間をかけて行われ、予算実績額は約44億円。その内訳は、「自動運転・隊列走行に向けた研究開発」(以後、(1))が約39億円、「国際的に信頼される効果評価方法の確立」(以後、(2))が約5億円。この3月で終了ということで、今回、その成果が披露された形である。

プロジェクトリーダー(PL)は名城大学 理工学部情報工学科の津川定之教授が務め、(1)を担当したサブPLが東京大学 生産技術研究所(東大生産研)の須田義大教授、(2)を担当したサブPLが同じく東大生産研の桑原雅夫教授だ。

また(1)の詳細な研究部門と、参画組織は以下の通り。まず「システム構築」が、日本自動車研究所(JARI)と、再委託でいすゞ自動車(いすゞ)、日野自動車(日野)、三菱ふそうトラック・バス(三菱ふそう)、UDトラックス(UD)。「走行制御技術」は、日本大学(日大)、神戸大学、慶應義塾大学(慶応大)、産総研、大同信号、東大。

そして「位置認識技術は」三菱電機、NEC、東大。「走行環境認識技術」は弘前大学、金沢大学、東京工業大学(東工大)、日産自動車(日産)、デンソー、NEC。「車車間通信技術」は沖電気工業(OKI)、三菱電機、NEC。「省エネ運転制御技術」は東大、慶応大、金沢大だ。

そして(2)の詳細な研究部門と参画組織は、まず「ハイブリッドシミュレーション技術開発」と「プローブによるCO2モニタリング技術の開発」がアイ・トランスポート・ラボ(ITL)。「車両メカニズム・走行状態を考慮したCO2排出量推計モデル」がJARI。「交通データ基盤の構築」が東大。「CO2排出量推計技術の検証」と「国際連携による効果評価方法の相互認証」は、ITL、JARI、東大の3者となっている。

(1)の目的は、「交通流改善による、燃費の向上および交通容量の増大」、「空気抵抗削減による、燃費の向上」、「ドライバーの運転負荷軽減および安全性の向上」の3点が、自動運転・隊列走行で期待される効果として、研究が進められた。

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インデックス

目次
(1) 自動運転の実現を目指した5年間のプロジェクト
(2) 自動運転を実現するメリット
(3) 車間距離4mで隊列走行を実現
(4) 実用化に向けたロードマップ
(5) 次世代自動車を実現するための各種要素技術
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