皆さんは、パソコンで絵を描いたことはありますか? 今日では、Photoshopなどの写真編集ソフトや、ペンタブレットの性能が向上し、パソコンでもアナログに近い様々な表現が出来るようになっています。

パソコンを使ったお絵描きの利点と言えば、広いアトリエや高い画材を持っていなくても、誰でも様々な表現方法を使って創作を楽しむ事ができること。自宅にプリンターがあれば、描いた絵を印刷して、手軽にポストカードを作ることだってできます。

"絵を描くのが得意ではない!"という方でも気軽に参加してもらえるよう、この連載では10回に渡って、誰でも簡単にオリジナルイラストを使った、自分だけのグリーティングカードが作れるステップをご紹介していきます。

難しいことは置いておいて、まずは気軽にイラスト制作を始めてみましょう!

ブラシツールで自由に描いてみよう♪

Photoshopを初めて使う方は、まずは「ブラシツール」、「鉛筆ツール」を使って自由に線を描くところから慣れていきましょう。パソコンでは「1段階戻る」の機能がついていますので、失敗しても何度もやり直しが可能です。人物やキャラクターなど、好きな物をどんどん描いてみましょう。パソコンでのお絵描きに欠かせないのが「ペンタブレット」。BambooやIntuosシリーズなど、性能や価格帯も幅広く展開されていますので、まずは安価なものから使ってみるのも良いかもしれません。紙にペンで描くのに近い感覚で、安定した線が引ける様になります。

曲線と直線

Photoshopでは、ブラシ・鉛筆ツールで「Shift」キーを押しながらクリックをすると、2点間を結ぶ直線を引くことができます。上の図では、鉛筆のモチーフを描くときに直線の描画方法を使い、曲線はフリーハンドで描きました。直線を引く方法を覚えておくと、角張ったものをシャープに描け、イラストにメリハリを持たせることもできます。フリーハンドの線は、最初は線がブレてしまい描くのが難しいと思う方もいるかもしれません。慣れてきたら、ある程度勢いをつけてリズムよく描いた方が、手ぶれが目立たずきれいに引けます。

解像度のお話

ここで、解像度について少しお話を。今回は、描いた絵をグリーティングカードにして印刷したいので、ドキュメント新規作成の際に解像度を300pixel/inchに設定しておきます。「解像度」とは、画像のきめの細かさを示す数値。数字が大きいほどきめが細かいことを示しており、パソコンのモニターでの表示と、印刷のときでは必要な解像度が異なってきます。WEB用の画像ならば72pixel/inchできれいにモニター表示されますが、印刷する場合はより鮮明なデータが必要なので、300pixel/inchが適正です。「パソコンで印刷物を制作するときには、解像度を高くしておく」と、頭の片隅に入れておいて下さいね。

「ポストカードを作るなら、サイズは「ハガキ」、解像度は「300」に設定」

今回はここまで。次回は、「キャラクターをかわいく描くコツ」についてお話したいと思います。お楽しみに。