恋愛はご無沙汰……そんなときは?

「恋愛はずいぶんご無沙汰」「長いこと"出会い"から遠ざかっている」……そんな人はどうしたらいいのだろうか。心理学者の内藤誼人(ないとうよしひと)先生にアドバイスをいただいた。

恋愛している雰囲気の場所に自分を置く

「人が多い、若い男女が集まる場所に出掛けること。とにかく、人のいるところに顔を出しておくことです。まずは、楽しそうだな、あの場所に入っていきたいなと思うことが大事。また、そこで出会う可能性だってゼロではありません」(内藤先生)

「例えば勉強しない人にはとりあえず予備校、図書館に行けといいます。まわりが勉強している中で漫画を読んでいてもいいんです。まわりが勉強している雰囲気の中に自分を置くことが重要なんです。本当に恋愛から遠ざかっている人は、恋愛能力も低くなっている。さあいきなり恋愛しなさいと言われても無理。3カ月寝ていたおじいちゃんにいきなり10km全力疾走しろと言ってもできるわけがない。ベッドから起こすことからです」

「人とのやりとりからさらに進んだものが恋愛。いきなりやるにはハードルが高い。面識がある、あいさつをするようになる、言葉を交わすようになる、そういう段階を一足飛びにはできません。まずは観察からスタートすることです」

いきなり「さあ恋愛をしよう」と思うのは、ハードルの高いもの。まずは外からでも恋愛の雰囲気を感じるととが大切のようだ。人とのやりとりから、一つひとつ、恋愛に近づいていこう。

<プロフィール>
内藤誼人
心理学者で現在立正大学心理学部対人・社会心理学科特任講師。慶應義塾大学社会学研究科博士課程修了。有限会社アンギルド代表取締役。著書は200冊を超え、執筆活動のほか心理学者としてのコンサルティング等でも幅広くご活躍中。