Mozillaから11月20日(現地時間)、Thunderbird 17がリリースされた。本稿ではThunderbird 17の新機能の紹介と、IMAPサーバの使用量を表示するDisplay Quotaアドオンを紹介しよう。

Thunderbird 17のアップデート

まずは、Thunderbird 17へアップデートする。[ヘルプ]メニューの[Thunderbirdについて]から[再起動して更新]をクリックする。

図1 バージョン17からのアップデート

新規にインストールするならば、Thunderbirdの公式ページから[Thunderbird無料ダウンロード]をクリックし、インストーラをダウンロードしよう。

図2 Thunderbirdの公式ページ

アップデートで、Thunderbird 17を起動したところが、図3である

図3 Thunderbird 17を起動

バージョン17の新機能

Mozillaでは、2012年7月に新機能の開発は、コミュニティに移管すると発表した。したがって、バージョン15以降、大きな新機能や大規模な機能変更はほとんどない。しかし、今回のバージョン17では、いくつかの機能が追加された。順に見ていこう。まずは、Windows版での新機能である。タブがタイトルバー内に表示されるようになった(図4)。これはすでにFirefoxにも搭載されている機能である。

図4 メニューバーを非表示にしたThunderbird 17のタブ周辺

どこが変わったの?と感じるかもしれない。図5は、バージョン16のタブの周辺である。

図5 Thunderbird 17のタブ周辺

メニューバーを隠す機能は従来通りである。しかし、メニューバーを隠してしまうといくつかの機能を使うことができなくなってしまうという弊害があった。そこで、検索ボックスの右に、[アプリケーションメニュー]ボタンが追加された(図6)。

図6 [アプリケーションメニュー]ボタン

これは、メニューバーが表示・非表示のいずれでも表示される。バージョン16までは、メニューバーを非表示にすることはほとんどなかったが、これで非表示にしても、問題ないであろう。タブがタイトルバー内に表示され、メニューバーを非表示にすることで、得られるメリットは何か?たった2行ではあるが、縦の表示領域が広くなった。わずかなことかもしれないが、ノートなどでは恩恵が得られるだろう。