CEATEC JAPAN 2012のNECブースでは、依然として注目度が高いUltrabook「Lavie Z」、Androidタブレット「MEDIAS Tab」の最新モデルをはじめ、インフラ関連や家庭向けのソリューション展示が目立った。
Lavie Zの展示スペースは大きくないものの、多くの人が足を止め、実際に手に持って上げ下げしていた。発売されてから1カ月以上になるが、やはりあの"軽さ"に初めて触れる人は一様に驚くようだ。また、Androidタブレットの「LifeTouch L」や、新型タブレット「MEDIAS TAB UL N-08D」などの展示にも人が集まっていた。
また、「M2M」(マシンtoマシン)による各種のソリューションシステム「CONNEXIVE」も興味深い。インターネットを介してデバイスとデバイスをつなぎ、さまざまなジャンルで遠隔モニタリングや遠隔操作を実現する。概念自体は以前からあるものだが、特定の分野にしぼったシステムを広く展開する。ブース内では、放射線測定ソリューションや農業ICTソリューションなどが展示されていた。
CEATEC JAPAN 2012の大きなテーマである"スマート"に関するところでは、スピーカー付きLEDシーリングライト、画像認識サービス「GAZIRU」、コミュニケーションロボット「PaPeRo」によるリモート見守りシステムなどがあった。
スピーカー付きLEDシーリングライトは、家庭のリビングなどに設置する照明器具。光と音が天井から部屋いっぱいに降り注ぎ、ちょっとリッチな空間を演出する。操作は専用リモコンだが、スマートフォンやネットワークに対応するタイプも。
画像認識サービス「GAZIRU」は、実際にかなり便利そうだ。スマートフォンなどで撮影した画像をサーバーに送ると、サーバー側で画像を解析し、さまざまな情報を送り返す。例えば、珍しい植物、車、電車などを撮影して送信すると、それらの名前など詳しい情報が送り返されてくる仕組みだ。
リモート見守りシステムは、介護分野などで活躍が期待される。コミュニケーションロボット「PaPeRo」をスマートフォンなどでリモート操作し、PaPeRoを通じて家の中の様子などを確認できる。PaPeRoを自分の代理として、自分が話した言葉をPaPeRoにしゃべらせるようなことも可能だ。