カシオ計算機から発売されたばかりの電子辞書、エクスワードシリーズの「XD-D8600」は、スキルアップを目指すビジネスパーソンに向けた機能や150ものコンテンツが満載の最新モデルです。タッチパネル対応のツインカラー液晶は使いやすさも抜群で、TOEICやビジネスシーンにオススメと言えます。そんなXD-D8600をひょんなことから手にした筆者の体験レポートをお届けします。

エクスワードシリーズの最新モデル「XD-D8600」

TOEICの心強い味方

洋楽好きで「留学して通訳になりたい」と夢見ていた学生時代も遠い昔…。忙しさにかまけているうちに英語から離れてしまった筆者は、外国の方と会っても想いをほとんど伝えられず落胆する…を繰り返すようになっていました。しかし、そんな状況とは裏腹に、昨今は外国の方と接する機会は増え続ける一方。英語はできて当然みたいな雰囲気も強くなるばかりだし、「なんとかしたい!」という話を何気なく友人にしたところ「TOEIC」の受験を進められました。

「ずるずると考えているよりも目標があったほうが刺激になるよ。TOEICはコミュニケーション重視だから仕事にも役立つし」

英語によるコミュニケーションを重視したTOEICは、毎月のように開催されているとのこと。実力を確認するために定期受験する人も多く、それほど気負う必要もなさそうです。初心者向けの「TOEIC Bridge」もあるし、力試しには最適であることなど、彼女のアドバイスは続きます。

・TOEICの自宅学習をするなら、すぐ調べられる辞書を常に携帯する
・英単語数が充実している機種を選ぶ
・リスニング機能や暗記機能ができる機種を選ぶ
・TOEIC試験やビジネス情報が豊富な機種を探す

なるほど。

でも、TOEICの試験はおろか電子辞書の情報もほぼノーチェックの筆者には、どんな機種があるのか、どのメーカーのどんなシリーズがTOEIC向きなのか、イマイチよく分かりません。そもそも、ノートPCやスマートフォンでも英語の辞書は検索できるのに、電子辞書を買う必要があるのかしら? …という気持ちが顔に出ていたのでしょうか。次に見せてくれたのが、カシオのXD-D8600でした。

XD-D8600のキーボードはQWERTY配列。キーボード面の液晶では手書き入力などが可能(写真左)。左側面には、ヘッドホン端子、本体スピーカー/ヘッドホンの音声出力切り替えスイッチ、USB端子。USB端子はPCとつないで電源を取ったり、別売の追加コンテンツの転送などに使う。本体カラーはブラックのほかに、オレンジ、ビビッドピンク、ブラウンがある

「ちょっとした意味を調べるだけならスマホでも構わないけど、勉強にはやっぱり電子辞書が使いやすいよ。例文や類語も併せて広い面で知識が付けられるからね。XD-D8600はとにかく語彙が豊富だし、ネイティブの発音をいろんな速度で聞けたりもするの。ビジネスマン向けに作られているからビジネス系の内容に強いし、TOEICの練習問題や模試情報も充実してるんだよね。最新機種ではTOIEC用の単語練習問題も増えているよ」

キーボードやタッチペンを使いながら、彼女はさまざまなメニューを見せてくれます。英語関連だけでも、英和・和英・英英辞典はもちろん英会話やビジネス表現、英文メールの書き方辞典など、さまざまな辞書が収録されていました。調べたい単語を入力すると、収録辞書を一通り検索して見出しをリストアップしてくれて、意味を深めたり比較したりが簡単にできるとのこと。これが紙の辞書だと、1冊1冊の辞書で同じ単語を調べる必要がありますが、XD-D8600なら1回の入力だけで複数の辞書の見出しを一覧できます。検索機能に長けた電子辞書ならではの機能です。

TOEICの問題にいたっては、メニューが9種類もあるんですって! 問題集を何冊も買わなくていいし、リスニング練習もバッチリできそうです。便利さに感心していると、さらにもうひとつ。

「通勤電車の中でも手軽にしっかり勉強できるし、毎日イヤホンでネイティブ発音の英語を聞いているだけでも英語力が身に付くよ。でもTOEICの練習問題だけだと飽きるから、ほかに収録されている事典を読むのもオススメ。私のお気に入りは、英語版の『ブリタニカ百科事典』。用語や項目を英語でどう説明しているか気を付けて読んだりしていると、意味がつながって頭に入りやすくなる気がするのよね」

と、彼女なりの工夫も教えてくれました。そういえば彼女は某外国語大学の卒業生。今も大学施設で英文資料の作成や海外からの来客対応をしているだけに、言葉にさすがの説得力があります。なんでもっと早く彼女に話さなかったのかしら!

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