ついにiPhone 5の詳細が発表になった。
LTEをサポートしたり、CPUがA6になったり、付属イヤホンの形状が変わったり、ドックコネクタが小型化したり、本体が薄く軽くなったりと、ハード・ソフト面ともに進化を遂げたiPhone 5だが、使い勝手の面でもっとも影響が大きいのはなんといってもディスプレイが4インチ(1136×640)と縦長になった点だろう。事前リークがあったので特に驚きはなかったが、これはiPhone始まって以来の大きな変化である。
では縦長になることで、使い勝手はどう変わるのだろうか。メールやマップアプリの画面を加工して、無理やりiPhone 5仕様に変更してみることにしよう。
まずはホーム画面だが、従来の5×4というDock部分を含んだアプリの並びは、iPhone 5では6×4に変わる。縦に伸びて1列加わっただけで随分印象が違う。違和感があるという人は下から2段目をわざと空けることで従来通りの数に抑えるのもいいかもしれない。空いたスペースはスワイプ時に指を当てる箇所として使用すれば誤タップもなくて便利だ。
次に多くの人が利用しているであろうメッセージアプリの画面だ。これまではメッセージの文字入力時に出現するキーボードがかなりのスペースをとっており、会話履歴が見づらくなってしまうという問題があった。文字入力を中断すればいいのだが、そのひと手間が小さなストレスになっていたのだ。iPhone 5ではこれが縦長になることで、断然会話履歴が見やすくなる。地味な改善だが、これもディスプレイ変更の恩恵だ。
画面が大きくなることで恩恵を受ける機能といえば、マップアプリだ。iOS6からはデフォルトマップアプリがGoogleマップではなくなるため、これはあくまで仮の画面となるが、いずれにしても恩恵を受けることは間違いない。ご覧の通り、従来の画面ではマップを拡大した際に広い範囲をひと目で見ることができなかったのだが、4インチになったことで同じ倍率に拡大しても周囲が見通せるようになる。いちいち画面をなぞって周囲を確認するのは面倒だし、これは単純にありがたい。 ※この画像のマップはPCで表示したGoogleマップを合成したもの
最後にウェブ閲覧だ。これも一目瞭然。画面が大きくなった分、表示される情報量は増える。マイナビニュースだと、けっこうな量の本文が最初に目に入ってくるようになる。サイトにもよるが、地味に影響がありそうだ。
以上、簡単ではあるがiPhoneが縦長になるとどうなるかを検証してみた。個人的にはメッセージとマップアプリが見やすくなる点が非常にありがたい。その他にも縦長になることで恩恵を受けるアプリはたくさんあるだろう。もちろんアプリの仕様が変更になる可能性もあるし、実際に使い勝手がどうなるかはiPhone 5を触ってみるまでわからないのだが、一つの例として参考にしていただければ幸いだ。