米Microsoft Windows & Windows Live担当プレジデント スティーブン・シノフスキー氏

日本マイクロソフトは24日、Windows開発者のためのイベント「 Windows Developer Days」を都内のホテルで開催。キーノートセッションでは、米Microsoft Windows & Windows Live担当プレジデントであり、Windows OS開発の責任者であるスティーブン・シノフスキー氏が、次期デスクトップOSとなるWindows 8の紹介を行った。

冒頭、シノフスキー氏はキーワードとして「再創造」という言葉を紹介。

「Windows 8はWindowsの再創造だ。チップセットからエクスペリエンスまでさまざまことを検討しており、新しいPCに何が必要かを考えた。Windwos 8では、Windows 7を基盤につくり上げており、Windows 7のロゴを取得したアプリであれば、Windows 8のx86上で動かすことができる」と述べた。

Windwos 8の7つの重要な要素

そして、日本マイクロソフト Windows本部 本部長 藤本恭史氏は、具体的なWindows 8の機能について、デモを交えて紹介した。

日本マイクロソフト Windows本部 本部長 藤本恭史氏

藤本氏は、シノフスキー氏が語った「Windows再創造」というキーワードを補足し、「Windows 7の堅牢性、セキュリティ、パフォーマンスの向上を継承しながら、いまの時代のデバイスにとって求められるものはどんなものであるか、人々のライフスタイルに沿ったWindowsというものはどういうものかを一から考え直した」と解説した。

藤本氏はまずWindows 8のUIを紹介。ロック画面、Windowsのログイン方法、Metroスタイル、チャーム、IE10などの機能を紹介した。ここでは、デモで紹介された機能を画面ベースで紹介しよう。

ロック画面には、「Connected Standby」機能により、新着のメールやインスタントメッセージの本数が表示される。このあたりはスマートフォンではおなじみの機能

Windows 8では、従来のパスワード入力のほか、PIN入力、ピクチャーパスワード(写真)という3つのログイン方法が用意される。ピクチャーパスワードでは、ピクチャー上に線を引く、丸を描く、点を打つという3つ動作の組み合わせによってログインする。写真はユーザーが用意したものも利用でき、藤本氏は、組み合わせは無数にあり、現在のものよりも安全だとした

Windows 8のMetroスタイルのデスクトップ。横スクロールして、画面以上の領域を利用できる。Metroスタイルを構成するボックス1つ1つは「タイル」と呼ばれ、アプリに紐付けられる。タイルの中には常に更新情報を表示する「ライブタイル」と呼ばれるものもある

タイルは並び変えやグループ化が可能

Windows 8のアプリは全画面表示が基本だが、25:75で分割表示も可能

画面の右端から内側に向かってスワイプするか、マウスのポインターを画面の右上隅へ動かすと、チャームバーが表示され、検索や設定など、現在のアプリの状態で行える機能が表示される。これはすべてのアプリで共通のUIとなる

Windows 8はクラウドにIDの関連付けによりシームレスに接続され、SkyDriveも接続を意識せず利用できる(左)。また、Photoというアプリ(右)では、ローカルとクラウド上の写真を同等に扱える

IE10(Bing)の画面。Webサイトが画面全体に表示され、タブやナビゲーションコントロールは必要なときにだけ現れる

よくアクセスするサイトとピン留め

Windows 8には、Metroスタイルのほかに、デスクトップモードというWindows 7ライクなUIも1つのコンポーネントとして用意される。Windows 7のアプリはデスクトップモードで動作させる