【レポート】

デジタルクリエイターの祭典「eAT KANAZAWA 2012」密着レポート【1】

今年で16回目を数える「eAT KANAZAWA 2012(イート・カナザワ、以下イート金沢)」が1月27、28日に開催された。

かつて加賀百万石として栄えた時代に天下の書府とうたわれ、伝統工芸や独自文化を育んできた石川県金沢市を舞台に、国内外の第一線で活躍する多彩なトップクリエイターを招き、次世代を担う人材育成のためのフォーラムやセミナーを年間を通して催すことが、イート金沢の主たるコンセプト。その集大成ともいえる一大イベントが年に一度、雪が降り積もるこの時期に開催された。

今回のテーマは、「センス・オブ・ワンダー - 豊かなくらしってなんですか? - 」。 2011年3月11日に起こった大震災以降、我々を取り巻く環境や生活には大きな変化が訪れた。これまでの日本を作ってきたオトナにとって今、豊かなくらしを考えるのはとても重く責任あるテーマである半面、そのオトナが次世代に残すべくモノの価値や価値観から目を背けていては未来は訪れないという主催者のメッセージが込められている。

そしてこのテーマをもってイート金沢2012の総合プロデューサーを務めたのは、映像作家であり武蔵野美術大学基礎デザイン学科教授の菱川勢一(ひしかわ・せいいち)氏。2011年は自身が監督を務めたNTTドコモのCM「森の木琴」がカンヌで国際広告賞三冠を受賞した。

「森の木琴」
NTTドコモが間伐材を材料として使った携帯電話「TOUCH WOOD SH-08C」のWEBサイト向けCM。2011年3月10日に完成CMが公開されたもの。

「森の素人である自分がこのCMを機に森について勉強し、森を育てるためには間伐が必要であることを学んだ。そこには莫大な費用と労力がかかることも学び、『森の木琴』をなんとしても成功させ、ひとりでも多くの人に自然との共生を知ってもらいたいという思いで撮影に臨んだ。完成し公開した翌日、その報告をツイートしたほんのすぐあと、東日本大震災があった。今では自分が住む東京・世田谷区のCD・DVDレンタル店ではガイガーカウンターがレンタルされている。これは異常だと思う。自宅の数値を測り、たとえそれが低かったとしても、嬉しくもなんともない」(菱川氏)


今回は"earth"、"art"、"technology"の頭文字がイート金沢2012のキーワード。金沢の地に集ったそれぞれのキーワードでゲストクリエイターと参加者が一緒になって考える「豊かなくらし」とはなにか? マイナビニュースではイート金沢2012を数回にわけてレポートしていく。



人気記事

一覧

イチオシ記事

新着記事