【レビュー】
EvernoteがWindowsクライアント「Evernote for Windows」(バージョン4.5.3)のPDFまわりを中心としたバージョンアップを行った。PDFファイルは、プラットフォームに左右されずに情報を伝達できるファイルとして広く普及しており、行政機関や大学の論文などにもよく利用され、電子署名を付したPDFでその信頼性を担保できるのも特徴だ。官報などは毎日のように省令や告知などをPDFで通達しているし、海外でも公文書の印刷を業務とする合衆国政府印刷局(United States Government Printing Office)などもPDFを使って情報を開示している(図01)。
これらPDFで配布される情報は一般的に質が高く、ボリュームも大きくなる傾向にあるが、今回のEvernoteのバージョンアップでは、PDFファイルに関連する機能が大きく向上している。"すべてを記憶する"をキャッチコピーにするEvernote持ち前の情報インプット能力がさらに活かせるのだ。
まず、PDF内の文字列が検索可能になり、キーワードを検索するとハイライトで表示される。Evernoteを使っていて便利なのが、この検索性の良さだ。OCR機能を使って写真の中のキーワードまでもハイライトしてくれる。今回のバージョンアップでは、PDFファイル中の文字もこのハイライトの対象になった(図02)。
PDFファイルは先述のように、文字数やページ数などのボリュームも得てして多い。Evernote内での検索にヒットする確率も高くなるので、これがまた楽しい。多少の無駄は覚悟でPDFファイルをかき集めるといった、Webに特徴的な使い方も実践できる。
集めたPDFファイルの閲覧性も向上している。プレビューを表示するノートパネルではPDFの中身を表示するが、マウスカーソルを乗せると中央上部にPDFの枚数と前後ページへと移動できるツールバーが表示される(図03)。そこそこ高速にクリックを連打しても、スムーズにページを移動できる。
ツールバーの中央をドラッグするとデスクトップにPDFファイルとして保存できる、また他のアプリケーションと連携させることも可能だ。例えば、マインドマッピングソフトのXMindなどは活用方法の広さといい、おすすめのコラボレーションのひとつ。
マインドマッピングソフトは、中心にトピックスを立てそれを放射状に広げていく"創造性のあるメモ"とも言える。情報と情報との関係性を目に見える形で構築、企画や分析などにも応用できるツールだ(図04)。XMindではトピックから派生したノードには、テキスト以外にもファイルへ直接リンクを貼ることができる。今回のバージョンアップで、Evernoteで収集したPDFファイルをドラッグ&ドロップでXMindに配置できるようになった。いちいちメニューからフォルダを選択して、保存してあるPDFファイルを探し出すのとでは、スピードに雲泥の差がある。
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