先日、昨年より2ヵ月遅れて大学生の就職活動が解禁されたところだが、今年の「シューカツ」のトレンドの1つがTwitterやFacebookのソーシャルメディアの活用だ。「ソーシャルメディア」と「就職活動」を合わせた造語「ソー活」なんて言葉も目にするようになった。

Mashableが、履歴書でソーシャルメディアを活用するため方法(原題:4 Tips for Optimizing Your Resume with Social Media)を伝授しているので、そのポイントを紹介しよう。

(1)ソーシャルメディアのアカウントへのリンク

米国の数値だとは思うが、企業に提出される履歴書の約11%に求職者のソーシャルメディアへのリンクが張られているそうだ。どうやら、オンラインでの活動を公開することは、就職活動において、名前、電話、電子メールに次ぐマストアイテムになりつつあると言えそう だ。

自分に関する情報を人事担当者に提供することで、採用する企業側も解が深まり、信頼されやすい。ぜひとも名前の横に、Facebook、Twitter、LinkedInなどのソーシャルメディアの自分のアカウントへのリンクを張って、フォームに書ききれないことをアピールしたい。

(2)情報の整合性をとる

履歴書にせっかくソーシャルメディアの情報を書き込んだとしても、そこでの内容と履歴書の内容が一致しないのでは逆効果だ。(1)と前後するが、履歴書の内容とソーシャルメディアのプロフィール情報に矛盾がないかどうかもチェックしておこう。

(3)コピペは禁物

だからといって、履歴書とソーシャルメディアがまったく同じ内容というのも考えもの。あくまでも、方向性に相違がないことが大切だ。文章をまるごとコピー&ペーストするのではなく、再利用するのは単語やフレーズにとどめたい。

(4)SEO対策も忘れずに

最後は、上級者向けのポイントだ。これまでの職務履歴や経歴、スキルなどを実直に書くことは基本だが、記事ではSEO(検索エンジン対策)を押さえておくことが提案されている。

今時の人事担当者は、Googleなどの検索サイトやソーシャルメディアを精査できる追跡システムなどの最新技術を使って、「最高の応募者」が誰かを探しているという。技術でライバルに差をつけられるなら、利用しない手はない。余力があれば、SEOについて調べてみてはいかがだろうか。

以上、履歴書での活用を中心にお伝えしたが、今後、ソーシャルメディアはさまざまな点で就職活動を変えていきそうだ。「実力はあるのに、ソーシャルメディアが不備だったために面接までたどり着けなかった」というのは残念な話だ。単に志望企業のWebサイトやFacebook、Twitterをチェックするだけでなく、能動的に活用して人事担当者の目にとまりたいものだ。

なお、Facebookで公開している写真、投稿、コメント、Twitterでこれまでつぶやいた内容に問題がないかどうか、確認しておくのも大切だ。リンクを張らなかったとしても、人事担当者にあなたのソーシャルメディアのページが見つかる可能性もある。見られて困るコンテンツはしっかり管理しよう。