【レポート】

品質重視を実現する、印刷通販の舞台裏に迫る  第二回

遠藤義浩

印刷ネット通販の舞台裏を探るために、アルプスPPSで実際に注文を受けてから印刷出力、そして後加工から発送までの一通りの工程に立ち会ってきた。 第一回は印刷用のプレートづくりまでを見学した。今回は印刷出力の工程を見ていく。

CTPで刷版ができあがったら、次に印刷出力に入る。ここでも、印刷通販の開業にあわせて、新たに導入した最新の印刷出力機を揃える環境で、ベテランの職人を複数配置して、効率的でいて、同社の信条である「まごころ印刷」を実践できる布陣で臨んでいる。作業指示書と色見本を、刷版やデータと突き合わせながら出力工程の細かな部分を詰めていく。試し刷りを繰り返すなど、一方的な機械まかせとはせずに、必ず職人の目を入れて、納得できるまで安易に進めないのは、この工程でも貫かれている姿勢だ。

出力機も最新機器を配備。このフロアもしっかり室温と湿度の管理がされている

印刷出力工程でも、まず最初に前工程で作成された刷版に不備が無いか確認する。各工程での確認作業の徹底がアルプスPPSの特徴だ。確認後、刷版をセットする。


出力データの性質に応じて、インクの量をCMYK別で細かく調整する
試し刷りした出力紙は、データと照らし合わせながらインク濃度をチェック。ここでも最終チェックは職人の目に委ねられていた

試し刷りを繰り返し、最も適した状態を引き出していく

実際の出力工程までに、すでに何度も重ねている確認作業だが、実際の出力が始まっても、さらに厳しいチェックを重ねていく。必ず複数回の試し刷りを行い、適切なインク量とインク濃度で出力されているかを機械と職人の目で確認する。効率化と称して工数を減らすと、どうしても品質が確保できない。品質に関わる領域には、時には採算を超えた対応をしてでもやり通していく。こうした姿勢や品質が、注文数の約4割が同業からの注文という、同業他社からの信頼を勝ち得ている理由や裏づけでもある。


適切な出力状況になるまで、何度も試し刷りを繰り返していく
印刷出力用の紙も丁寧に管理し、取り扱っている 出力された後は、隣のフロアで管理する。もちろん周辺は、出力後の紙の状態に適した室温と湿度が保たれている

第二回は印刷出力まで。第三回は加工の工程を見ていく。



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