Twitter、Google+、Facebook……ソーシャルメディアの進化は目覚ましく、トレンドの移り変わりも激しい。企業の多くがこれらソーシャルメディアを利用したコミュニティ作りに着手しているが、ビジネスに利益をもたらす方法はまだ模索の段階だ。

「ソーシャルメディアにビジネスチャンスあり」と見るのが、ソーシャルメディア戦略家のAlexis Grant氏だ。「もしこれらのツールに精通しているなら、大きなチャンスがある」と、同氏はソーシャルメディアに関するスキルをビジネスに生かせるできると言う。以下、同氏がMashableに掲載した「ソーシャルメディアのスキルを活用してビジネスにするには(原題:Use Your Social Skills to Earn Extra Money)」を見てみたい。「ソーシャルサービスで起業」も夢じゃないかもしれない。

(1)アイデアやスキルを突き詰める

スペシャリストを名乗る人は多々いるが、効果のないコンサルティングの結果、ソーシャルメディアコンサルティング業を信頼しない企業や個人も少なくない。だからといって、「自分の価値を低評価する必要はない」とGrant氏。「ソーシャルメディアを戦略的に利用できる方法を知っている」と自分の知識に自信を持っているのなら、アイデアやスキルを深く詰めるべきだ。自分の知識を必要としている人がいると信じて。

(2)初回は無料で

オンラインコミュニティでの自分のスキルや知識を示すにはどうしたらよいか。まずは、小規模な企業やNPOなど、財布のヒモが固いところに出向き、無料でコンサルティングサービスを提供してみよう。この経験は経歴や実績として残るし、自分自身の自信にもつながるはずだ。さらに、ネットワークが広がり、ひょっとすると新規顧客の獲得につながるかもしれない。

(3)とにかく最初の顧客をゲット

次のステップは、あなたのサービスに対価を払う顧客をつかむことだ。最初の1社を獲得すれば、2社目、3社目は容易になる。顧客を満足させることができれば、あなたに関する好評判が新しい顧客を呼ぶだろう。

問題は最初の顧客をどうやって獲得するかだ。Grant氏は自身の体験からも、友人や知人のネットワークを最大限活用するようアドバイスしている。場合によっては、両親や親戚からもつながりが広がるかもしれない。この際、シャイにならずに貴重なネットワークにつながっている人々に支援を求めよう。きっと喜んで助けてくれるはずだ。

(4)自分の得意分野を作る

単に「ソーシャルメディアの導入を手伝います」というのではなく、具体的に自分が提供可能なサービスの範囲を決めたい。そうすれば、どのような顧客がよいのかも絞れるはずだ。「自分の守備範囲を具体的に絞ることができれば、適切な人とつながっていくはず」とGrant氏。

「何をやっているのですか?」という質問に対しては、具体的な例を入れながら回答しよう。具体的なイメージが湧けば、あなたのサービスが口コミで広がる可能性も上がりそうだ。

(5)柔軟な報酬体系を

ソーシャルメディアのコンサルティングの料金相場はさまざま。人によっては、提示した金額が高いというだろう。

自分のスキルと経験、そして市場に合わせて適当な価格ラインを見定めることになるが、「コンサルティングの利点は顧客によって価格を変えられること」とGrant氏。予算に余裕がある顧客に対しては高い金額を提示すればよいし、不安ならサービスの段階に合わせた料金を提示してもよい。ここでも、経験を積みながらカンを磨きたい。