9月22日から25日までの4日間開催された「Macworld Asia Conference & Expo BEIJING 2011」(以下、Macworld Asia」の展示会場には中国、香港、台湾、日本、韓国から97社が参加して、様々な製品を展示していた。日本ではお目にかかれない怪しい製品、「これは欲しい!」と思う製品をいくつか見つけたので、ここで紹介してみたい。

怪しげ……と言ってよいのかどうか。とにかく、あまり日本では見かけないグッズには事欠かない

裸眼3Dが可能なiMac用シート

まずはiMacのディスプレイ面に取り付けて裸眼3D対応にするシート「LEAD 3D」。ただし対応ソフトが少ないのが玉にキズで、展示会場でデモされていた動いていたのはiMac上のWindowsで稼働しているらしき格闘ゲームで、他のiMacでは3Dの映画を再生。どちらも表示はきちんと3Dになっていた。この製品は他にもiPhone/iPad/Android端末や一般的な液晶ディスプレイ用も発売されているようで、この方式に対応するコンテンツが手元にあるのならば、このシートを入手することで裸眼3Dが簡単に楽しめるようになる……のかもしれない。

iMac上で動作していたのは「スーパーストリートファイター IV 3D EDITION」のようだが、何をどう接続して動作させているのかはちょっとわからなかった。写真では伝わらないだろうが、実際にはきちんと3D表示になっていた

iPhoneに接続してFMラジオを楽しもう

続いては、Dockコネクタに接続して使うFMラジオ、LINGO社の「iMini」。アプリをダウンロードして利用することができ、iPhone/iPadのどちらでも使用可能だ。他にもバッテリと一体化したもの、Bluetooth接続でコントロールできるものなどがあった。これはとくに怪しいところもなく、普通に便利そうだ。

製品をiPadに接続してアプリを起動すると、通常のFMラジオそのままに選局して聴くことができる。同じ製品でiPhone/iPadのどちらでも対応できる

iPhoneをデュアルSIMに、iPad/iPod touchを電話に?

これは「skyroam」と言う怪しいハードウェア。GSMのSIMを入れ、iPhone(要Jailbreak)とBluetoothで接続し、アプリをダウンロードすることでiPhoneをデュアルSIM対応にすることができる。さらにiPad/iPod touchでも対応できるため、電話機能のないiPod touchを電話として利用できるようになる。Bluetooth接続なのでAndroidなどでも利用可能だ。要はGSMのSIMを入れたコンパクトな電話機をBluetoothで接続してiPhoneからコントロールするというもので、iPod touchに電話機能を付加できるというのはなかなか魅力的かもしれない。ただし、GSMでJailbreakが必要というところがちょっと残念ではある。

パッケージは大人しいが、実はかなり怪しげな「skyroam」

China Unicomには巨大「沃Phone」端末が……

この巨大な端末はもちろん展示用のもので、実際の製品は普通のサイズ。ただこれを見る限り、アラートボックスなどのUIはiPhoneに酷似している

iPhoneの正式キャリアでもあるチャイナユニコムは、独自プラットフォームの「沃Phone」端末を展開。展示されたデモ機を見る限り、ボタンやアラートなどのUIがまさにiPhone。チャイナユニコムは結構力を入れてこのプラットフォームを展開しているようで、いろいろな意味で「いいの?」と思ってしまった。

iPhoneを接続するだけで印刷可能なフォトプリンタ

フォトプリンタとしては一昔前の性能という感じで少し印刷に時間はかかるが、これだけで写真印刷ができるのは使いやすい。画質も悪くない

次はかなり「欲しい」と思った製品で、iPhoneをDockコネクタで接続し、専用アプリからiPhone内の写真を印刷できるというフォトプリンタ、MiLi社の「MiLi Photo Printer」。アプリがよくできていて、4面割り付けなどが簡単にできる。印刷はCMYKを一回ずつ行うのでそれなりに時間がかかるが、印刷されたものはそれなりに綺麗。とにかく手軽に写真印刷できるのがよさそうだ。

描きやすいiPad用のスタイラスペン

続いても筆者が惹かれた製品で、YIFANGが出品していた「Smart pen for iPad」というもの。筆者がこれまでに使ったことのあるiPhoneやiPadのスタイラスペンはいずれも細い線の描画が難しかったり、描き味がイマイチだったりしたのが、このペンは少しひねってあって線や文字がとても描きやすくなっている。

その秘密はドックコネクタに差し込むドングル(というか、センサー)で、このドングルがペン先の位置を受信してiPadのスクリーンに描き出す。つまり実際にはタッチスクリーンを使わないで描画しているのだ。いわゆるデジタルペンをiPadへの入力に使っているわけだが、これが思った以上に使やすい。iPadに直接スタイラスペンで描くと書き漏らしが出たりするが、これはそれが出ない。描いた内容は直接メールに添付したり、Twitterに投稿したりすることもできる。日本でも近々お目にかかれるかもしれない。

ペン先がとても細く扱いやすい。描かれる線も細く、ノートに書くのとあまり変わらない書き味だ

iPadで使える監視カメラ

最後にご紹介するのは、台湾のメーカーOZAKIが出展していたiPadに接続できる監視カメラ「iCare」。iPadとはネットワークで接続することができ、複数のカメラをiPadでタップして切り替えて使用することができる。子供部屋や赤ちゃんの監視、ペットの監視などに使うのによさそうだ。

机の上、ベッドサイドにおいてLANケーブルを繋いでおけば、リビングからiPadでカメラを確認できる