共通新曲「MEGARE!」

浅倉「『MEGARE!』という曲は、歌詞に"大人の事情"とかいろいろなフレーズが入っているので、けっこうガッツリと作っていたんですけど、やはり雪歩はナチュラルにいこうということになりました。キャラによっては元気いっぱいにやっている方もいるのですが、雪歩は基本、ナチュラルめに全編作って歌いました。なので、"Yeah!"とかも気弱な人が一生懸命にがんばって言っているみたいな仕上がりになっているので、雪歩なりの一生懸命さがすごく出ている『MEGARE』になったのではないかと思います。『MEGARE』は、"めっちゃがんばれ"という意味なのですが、がんばっている雪歩感はすごく出ていると思いますので、そこも聴いていただけたらいいなと思います」

下田「けっこう忙しい曲だったという印象があったので、すごくドタバタしちゃったかなと思ったのですが、今こうして仕上がりを聴いてみると、ちゃんとマッチしていて、ひとまず安心をしております。この曲は本当に素直な曲で、大人になって仕事をすると、グチがあっても、まあ当然ですが素直に公の場では口にしたりはしないのですが、そういったことが全部描かれておりまして、彼女たちが若いから歌える歌だなということを実感する歌になっています。この曲を聴いていただくと、『アイドルマスター2』でさらに彼女たちを応援しようという気持ちがすごく高まると思うんですよ。日ごろ笑顔を絶やさない彼女たちですが、その裏ではどんなことを考え、日々どういう姿勢で仕事というものに取り組んでいるのかということが生々しく描かれておりますが、とにかく元気に歌いました。この曲は全員共通曲なので、キャラクターの個性が一番際立つ曲になっていると思います。やっぱり双海真美といったら、誰にも負けないぐらいの、まっすぐに突き進む元気さだと思いますので、そこだけはずっと絶やさないように歌っております。ぜひこの曲を聴いて、『アイドルマスター2』をプレイしてください。よろしくお願いします。ゲームの宣伝をしてしまいました(笑)」

仁後「アイドルの女の子たちの歌ということなのですが、やよいはあまり不平不満をガツガツと言わないほうなので、途中のメロディーのところで遊んでほしいと言われても、どこまで出していいのかで悩んだり、普段だったら言わないけど歌だったらドコまで言ってもいいのかなといろいろ考えたりしました。あとは、個人的なことなんですけど、やよいというキャラクターをやっていて、これ以上ちがうニュアンスを出そうとするとやよいのキャラクターではなくなってしまうという範囲と、この曲の音の高さが、なかなか合わなくて……。たぶん歌いやすい音程の楽譜だったと思うのですが、私にとってはちょっと低めだったりして、ニュアンスがちょっと難しいなって思いながら、話し合い、相談もさせてもらって、少しずつ、じっくりと作りました。歌詞を見ながらやよいの歌を聴いてもらえたら、普段はそんなことは言わないけど歌だから言えちゃうような、ゲームなどではなかなか見られないようなニュアンスが出ているのではないかと思っています。やよいの明るくて元気いっぱいのところはこの曲でも全部出ていると思いますので、ぜひ聴いてみてほしいなと思います」

ジャケットの感想

浅倉「雪歩がピンク色のデジカメを持っているのですが、このジャケットを見る前に、実はこのデジカメと似たようなデジカメを自分で購入していて……」

下田「杏仁豆腐先生がそれを見ていたのでは?」

浅倉「そう、だから見ていたのかもしれないって思うぐらいに、本当にそっくりで。私のは赤なんですけど、すごくそっくりなので、ジャケットの絵が解禁された日にいろんな人からメールが来て、『最近なんか浅倉デジカメ買ったらしいけど、雪歩とそろえたんでしょう』って(笑)。実は雪歩の着ているワンピースも、似たものを以前に持っていたり、今回のジャケットの雪歩と私の持ち物がけっこう似ていたりして、そういうところですごくうれしいなってシンパシーを感じました」

下田「もう、かわいいの一言ですね。今までの彼女たちは、亜美と真美で反対側にちっちゃなおさげを作っていて、わりと髪型もショートカットに近い感じだったのですが、けっこう髪が伸びまして、サイドポニーテールという非常に人気の高い髪形に変身しております。髪形も非常にかわいいですし、お洋服もすごくめっちゃめちゃかわいくないですか? 私、こういう中学生になりたかったんですよ、子どものころ。私自身、彼女たちの、特にファッション的なものに対する憧れが昔から強いのですが、今回の服はその中でもかなり自分的ヒットなんですよ。レコーディングがすべて終わった後、こうやってジャケットを初めて見させていただいたのですが、『いいアルバムになったよ、Yeah!』みたいな感じもして、このジャケットに負けない曲になっていると思いますし、曲にも負けないジャケットになっていて、非常にいい表紙だなと思っています」

仁後「とうとう、首に下げていた"べろちょろ"を着ることになりました(笑)。いつも下げていたので今回は? と思ったら服になっていて、かわいいな、やよいらしい衣装だなって思いました。私はずっとスカートが好きだったので、やよいはいつまでもこういう格好ができるからいいなって思ったりもしました。やよいはカエルが好きなんでしょうかね? いまだに謎なんですけど、でも似合っていてとてもかわいいですよね。この衣装を誰かが作ってくれて、『スマイル体操』を歌ったらいいんじゃないかとちょっとこれを見て思いました。真美とは年が近いんだけど、雰囲気が違っていて、何か昭和と平成みたいな(笑)。そこがまたやよいらしくて、素朴感があっていいなと思います。亜美や真美はハイカラなイメージがあって、携帯とか速そうなイメージなんですけど(笑)、(ジャケットを見比べて)やっぱりこの中だと雪歩は一番お姉さんですね。頼りなさそうだけど、やっぱりお姉さんなんだなっていうところがあって、はかない感じがするのがかわいくて、一緒にいてあげたくなる感じがします」

下田「リボンがすごく一杯ついているから、私がプレゼントよ、みたいな(笑)」

浅倉「そっちに行ったの?」

仁後「ずいぶん思い切ったことを……」

下田「いや、杏仁豆腐先生はきっと……。わからないですけど(笑)」

浅倉「今回は恋の歌が多いので、私をプレゼントとか……。私の一存では言えないですけど(笑)」

下田「勝手な私の見解です(笑)」

(次ページへ続く)