雑誌『+DESIGNING』、雑誌『Web Designing』、『マイコミジャーナル』の3媒体が、様々なジャンルのクリエイターたちを100人連続で紹介していく新企画。第46回は、Webデザイナーの池田泰延が登場。

池田泰延プロフィール

1983年和歌山県生まれ。筑波大学第三学群工学システム学類卒業。Web制作会社のマックスマウスを経て、フリーランスとして独立。「ClockMaker」という屋号で、Flashを用いたプロモーションサイトやゲームの実装、書籍執筆、セミナー講師に携わる。「extends Progression 拡張機能コンテスト」で、GRAND PRIXとWeb Desinging賞を受賞。最近の共書に『ProgressionによるFlashコンテンツ開発ガイドブック』(毎日コミュニケーションズ)。オフィシャルWebサイトはこちら。

Q&A

――この仕事に就こうと思った年齢ときっかけは?

池田泰延(以下、池田)「21歳のとき。学生のときにサークルで地元CATVで放送するTV番組を作っていたのですが、Webサイトも管理していたこともあり、地域にとらわれず多くの人に発信できるのはWebだと思ったことですね」

――これまでで一番思い入れのある仕事は?その理由や思い出を教えてください。

池田「個人の開発ですが、『Icon Generator』というアプリを作ったことです。AdobeのエヴァンジェリストRyan Stewart氏のブログで紹介されたことをきっかけに、世界中にアプリが広まっていきました。それをきっかけに個人として活動できる可能性を感じ取り、ブログや個人開発に力を入れ始めました」

Icon Generator
PG:池田泰延

――この仕事を辞めようと思ったことはありますか?また、そのきっかけは何ですか?

池田「目標を達成していないこともあり、辞めたいと思ったことがないですね」

――これから取り組んでみたいこと、関わってみたい仕事は何ですか?

池田「オープンソースのFlash 3Dライブラリの開発です。Flashには、Papervision3Dをはじめとして3Dを扱うためのライブラリがあります。しかし、開発の進行速度と機能に満足できないこともあり、国産でもっともパフォーマンスの高いものを開発できないかと考えています」

――愛用している、思い入れのある道具や本、ものを教えてください。

池田「私のTwitterのプロフィールアイコンにしている万年筆です。中学時代の恩師からいただいたものです」

池田氏愛用の中学校時代の恩師にもらった万年筆

――尊敬している人を教えてください。

池田「国内外問わず、オープンに技術情報やソースコードを公開している方を尊敬しています。無料で公開してしまうことは抵抗があると思うのですが、業界が活発になるので、とてもありがたいとことだと思っています」

――アイデアを練る場所、時間などを教えてください。

池田「六本木のアカデミーヒルズです。49階から都内の景色を眺めながら落ち着けるのが気持ちよいです」

――1カ月で仕事をしない日は何日ありますか?

池田「6~8日くらいですかね」

――理想的なオフの過ごし方は?

池田「車や電車で遠出してラフティングなどアウトドアを楽しみつつ、地域の名産を食べにいきます。仲間との予定が作れない時は、wonderflというWebサービスでActionScriptを書いているのが楽しいですね」

――趣味やコレクションなど、いま、個人的にハマっていることを教えてください。

池田「NHKの『プラネットアース』を何度も見返しています。2010年4月からNHKオンデマンドがFlash化され、Macユーザーの私も視聴できるようになったことで、積極的に利用するようになりました」

――お酒を飲みますか?週何日、どのくらいの量を飲みますか?

池田「飲み仲間で週末に。1回に2、3杯ほど」

――同業でよく飲みにいく、食事をする人は誰ですか?

池田「Flashのセミナー後に、毎回同じメンバーでよく飲みに行っている気がします」

作品紹介

左:Beautifl -gallery of wonderfl-
De,HT,PG:池田泰延
右:『Flash3Dコンテンツ制作のためのPapervision3D入門』
エクスナレッジ 刊