Thermalrightのブースでは、ハイエンド向けのCPUクーラーを中心とした展示が行われていた。中でも注目なのは、超巨大なファンレスCPUクーラー「Sentinel」。斬新な形から、絶対にコンセプトモデルか何かだろうと思っていたのだが、これは実際に発売を予定している製品とのこと。Thermalrightファンならずとも注目だ。

冗談のような大きさのファンレスCPUクーラー「Sentinel」

冗談のような大きさのCPUクーラーその2。これについては後述

「Sentinel」は、ヒートパイプを10本も使用した巨大CPUクーラー。それぞれに小さな多層フィンが装着されたもので、この形状が映画「マトリックス」に出てくる敵キャラクターの「センチネル(Sentinel)」に似ているということで、この製品名になったようだ。

上から見たところ。配置の規則性については良く分からない

カタログから。実際の製品では、フィンの形状はこうなる模様

ベースまわりにスペースがあるのは、マザーボードとの干渉を考えてのことだろう

下から見るとこうなっている。ヒートパイプ×10本は壮観

前述のように、このCPUクーラーはファンレス向け。となると、冷却性能も気になるところだが、ブース説明員によれば、220~240W程度までは大丈夫とのこと。もちろん、ケース内のエアフローはしっかり用意する必要があるだろうが、ハイエンドCPUでも利用可能のようだ。

大きさは182(L)×182(W)×165(H)mm、重さは1,200g。こちらのモデルは9月に発売される予定となっている。

同社ブースにはもう1つ巨大なCPUクーラーが展示。こちらは「Wheel」という製品名で、形状もそのまんまなのだが、直径が152mmととにかくでかい。角張った印象のあるThermalrightで、円形のCPUクーラーはじつは珍しい。

ヒートパイプは6本使用。等間隔になっており、時計のようにも見える

円の直径は152mmで、高さは160mm。重さは1,150gとなっている

円の中心にファンが配置されており、この回転数は1,600rpm。同社のCPUクーラーとして、最高の冷却性能を持つということで、こちらは7~8月の出荷開始を予定している。