The main aim is to document the hurdles that most of us face as UNIX/Linux/BSD sys admin in our day today life.

シェルまたはシェルスクリプトで乱数を使いたいと思うことが時々ある。コマンドをまとめていくという軽い利用を越えて、プログラミング的な要素が強くなってくる場合にはそうした要求がでてくる。しかしシェルスクリプトは一般的なプログラミング言語ではないため、乱数を生成するような関数は提供されていない。

シェルやシェルスクリプトで乱数を使う方法はいくつかあるが、Bash Shell Generate Random Numbers - nixCraftにおいて紹介されている2つの方法が、ひとつは簡単な方法、もうひとつはシェルに左右されにくい互換性の高い方法として興味深い。紹介されているテクニックは次の2つ。

1. RANDOM変数を使う方法

bashおよびzshにはRANDOMというシェル変数が用意されている。使うごとに違う数字が格納される変数。bashまたはzshを使っている場合にはもっとも手軽に乱数を使える方法といえる。bashのマニュアルには0から32767までの整数がランダムに格納されると説明がある。通常は剰余演算で丸め込んで利用する。$RANDOMは便利な方法だが、bashではない/bin/shでは利用できない。

# echo $RANDOM
23631
# echo $RANDOM
22179
# echo $(( $RANDOM % 5 ))
3
# echo $(( $RANDOM % 5 ))
1
# echo $(( $RANDOM % 5 ))
2
#

2. /dev/randomまたは/dev/urandomを使う方法

OSに用意されている乱数疑似デバイスファイルを使うと、シェルの種類に関係なく乱数を利用できる。Bash Shell Generate Random Numbersには次のようにod(1)コマンドを使って乱数疑似デバイスファイルからデータを読み込み乱数として使う方法が紹介されている。

# od -vAn -N4 -tu4 < /dev/random
                880201283                                                
# od -vAn -N4 -tu4 < /dev/random
               1108052704                                                
# od -vAn -N4 -tu4 < /dev/urandom
                272583946                                                
# od -vAn -N4 -tu4 < /dev/urandom
               4284800734                                                
# echo $(( $(od -vAn -N4 -tu4 < /dev/random) % 5 ))
3
# echo $(( $(od -vAn -N4 -tu4 < /dev/random) % 5 ))
4
#

od(1)コマンドで読み込む場合、-N4の指定が読み込むデータのバイト数になっているため、ここの数値を調整することでもっと小さい乱数を得ることも可能。-N3、-N2、-N1などが使用できる。この場合、出力が-tu4と指定されているため、-Nの指定を4以上にしても出力される数の桁はそれ以上は増えない。