【ハウツー】

JavaとHTMLだけでWebアプリケーションを作る「Apache Wicket」

1 Apache Wicketとは

    杉山貴章  [2009/10/05]

    Apache WicketはオープンソースのJava Webアプリケーションフレームワークのひとつである。Java用のWebアプリケーションフレームワークは多数存在するが、Wicketが特徴的なのは、XMLなどによる設定ファイルを排除し、ほぼHTMLとJavaのコードだけでWebアプリケーションが作成できるようになっている点だ。それも画面デザインとロジックを明確に分離し、デザインのためのマークアップとJavaのコードを混ぜて記述する必要がないように作られている。

    Wicketを使えば、モデル定義も画面遷移もすべてJavaのコードで書くことができる。複雑なXMLに気を煩わせる必要はない。その上、Wicketで利用するオブジェクトはコンテナで制御されるのではないため、プログラマが自由に扱うことができる。ページデザインのためのHTMLにしても、JSPのような特別なコードをいっさい必要としない。そのためHTMLエディタなどで作成したページデザインをそのまま流用することができる。

    Wicketについては2006年5月にこの記事でそのコンセプトと簡単な使い方を紹介した。当時の最新版はバージョン1.1.1だったが、その後もアップデートが繰り返され、現在はバージョン1.4.1がリリースされている。開発環境についてもNetBeans用のプラグインが正式にリリースされており、使い勝手は格段に向上している。本稿ではそのNetBeans用プラグインを用いてWicketアプリケーションを作成する方法を紹介したい。

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