マイクロソフトは24日、「Windows 7」の一般向け販売施策に関する記者発表会を開催。Windows 7の発売を記念した優待パッケージやファミリーパックなどの存在を明らかにした。

パッケージ製品の一般販売開始は10月22日午前9時

Windows 7では、ネットブックなど一部のOEM向けとなる「Starter」、個人向けの「Home Premium」、中小企業や在宅ワーカー向けの「Professional」、あらゆる機能を網羅した個人向けの「Ultimate」、企業向けボリュームライセンス販売の「Enterprise」という5種類のエディションが用意されている。マイクロソフト 代表執行役 副社長 コンシューマー&オンライン事業部担当の堂山昌司氏によると、Windows 7のHome Premium/Professional/Ultimateは9月25日にオンラインおよび店舗でパッケージ版の予約を開始し、10月22日の午前9時以降より全国家電量販店でパッケージ製品の一般販売が開始される予定だという。

「Windows 7」のパッケージを手にする代表執行役 副社長 コンシューマー&オンライン事業部担当の堂山昌司氏

また、Windows 7発売を記念した「Windowsありがとうキャンペーン」を実施することも明らかになった。キャンペーンの内容としては「Windows 7 Home Premium アップグレード版 Windows 7発売記念優待パッケージ」を13,999円(税別)で、「Windows 7 Professional アップグレード版 Windows 7発売記念優待パッケージ」を19,999円(税別)で販売するというもの。いずれも数量限定で、予約開始日と発売日は通常製品と同じだ。さらに、1つのプロダクトキーで3台までインストールできる「Windows 7 Home Premium アップグレード版 ファミリーパック」も23,999円(税別)で限定発売される。ちなみに、この製品のみ予約開始が10月18日となっている。

「Windowsありがとうキャンペーン」の製品ラインアップ

「6月26日から7月5日にかけて実施した『Windowsありがとうキャンペーン』は開始から数日後で限定予約数に到達するほど好評で、お客様から『第2弾はやらないのか』という嬉しいご要望をいただきました。そこで本社と掛け合い、日本限定で再びキャンペーンを実施することになったわけです」と語る堂山氏。ちなみに価格の"999"には「サンキュー」の意味が込められているそうだ。

「Windowsありがとうキャンペーン」の限定パッケージ。左から「Windows 7 Home Premium アップグレード版 Windows 7発売記念優待パッケージ」「Windows 7 Professional アップグレード版 Windows 7発売記念優待パッケージ」「Windows 7 Home Premium アップグレード版 ファミリーパック」

Windows 7の通常版とアップグレード版のパッケージ

今回の記者発表会では、上位エディションへのアップグレードが簡単に行える「Windows Anytime Upgrade」を10月22日より発売することも明らかになった。Windows Anytime Upgradeを利用すると、DVDなどのメディアなしでStarterからHome Premium/Professional/Ultimate、Home PremiumからProfessional/Ultimate、ProfessionalからUltimateへのアップグレードが可能。アップグレードにかかる時間は約10分程度で、利用中のPC環境を保持したままでアップグレードできる。会場では実際にStarterからHome Premiumへアップグレードするデモが行われ、約8分程度で作業が完了した。

「Windows Anytime Upgrade」のラインアップおよび価格一覧

会場ではWindows Anytime Upgradeを使ったアップグレードのデモも実施された

Windows Anytime Upgrade製品パッケージ

互換性情報の公開やフォーラムサイトなども提供

Windows 7へのアップグレードに際して問題点などを表示する「Windows 7 Upgrade Advisor」の実行例

また、Windows 7についてソフトウェアやハードウェアの互換性情報を公開する「Windows 7互換性情報サイト」も本日よりオープンした。同サイトではWindows Vista発売時と比べて約2倍の対応製品を紹介。ロゴ対応製品を中心にキーワードやメーカー別での検索に加えて、掲載情報をExcelデータでダウンロードすることも可能。24日現在で146社のソフトウェアベンダーから1,476件、43社のハードウェアベンダーから3,370件の情報が寄せられているという。さらに、PC環境をスキャンしてWindows 7へのアップグレードする際の問題点などをレポート形式で表示する「Windows 7 Upgrade Advisor」を10月中旬より、製品や技術に関する情報交換の場となる「Windows 7フォーラム」を10月下旬より公開する予定となっている。

そのほか、Windows 7では基本操作に関するサポートポリシーを見直しも図られている。Windows Vistaは製品ごとに問い合わせ件数制限が設けられていたが、Windows 7に関しては製品開始日から90日間であれば無償でサポートが行われるという。