【レポート】
Chromeの今後についてセッションで語られたのは、パフォーマンス向上などの非機能要求を除けば以下のような項目だった。どれも興味深い事柄ばかりだ。
拡張機能に関しては、読者諸兄にとっても非常に興味が有るところだろう。セッションのスライド写真を掲載しておくので、ご覧になっていただきたい。
Chromeの開発に関しては、興味深い話をいくつも伺えた。その一部を以下に紹介する。
Chromeの開発に使用されているツール・・・自動ビルド・自動単体テストのためにBuildbot、コードレビューのためにrietveldというツールが使用されている
ChromiumとChromeの関係・・・Chromeは、オープンソースのChromiumをベースとして開発されている。開発者がどんどん実験的なコードを投入するため、機能が高いながらも安定性に欠けるChromiumをもとに、「Google」の名を冠するにふさわしい安定性を備えた「Google Chrome」がリリースされると言うわけだ
Chrome開発者とWebkitの関係・・・Chrome 1.0リリース頃までは、主にWebkitの公式ビルドを取り込むだけだった開発モデルも、今やGoogleの開発者達が積極的にWebkit開発に参加しており、3人のレビュアと10人以上のコミッタを擁するまでになっている。Chrome2.0で採用されているWebkitはSafari4のものとほぼ同じとの事。今後も開発には積極的に加わり、HTML5やCSS3の実装、さらなる高速化などに貢献していくそうだ
こうして、Webブラウザと言う製品のレベルを底上げするのに、非常な貢献を果たしているChromeであるが、最後に坊野氏が語った「Webブラウザのあるべき形」が非常に印象的であった。
「将来的には、Webブラウザの存在を全く意識しない世界になれば良い。Webにアクセスするために『Webブラウザ』という専用ソフトが必要とされていた、と言うエピソードが良き昔話になれば良い」
GoogleはChromeを開発するにあたってこの理想を掲げ、
といった課題を設けたのだろう。そしてChromeはそれを急ピッチで実現しようとしている。つまりChromeは単なるWebブラウザではなく、「Webを進化させる」というGoogleの取り組みと直接結びついているのだ、という事に思い至り、非常に感銘を受けた次第である。
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