FTF初日となる6月16日(現地時間)、Freescale Semiconductorは新しいQorIQプラットフォームを発表した

この"QorIQ"、「発音は"コア・アイキュー"」となる。控えめに言っても発音しにくいと言うか、なんと言うか。当然ながら基調講演でも取り上げられたわけだが、ご丁寧に発音記号が付く始末。

発音しにくいのもさることながら、なんでQUICCの名前を継承しなかったのかも気になるところ。「PowerQUICC IVでいいじゃないか」と思わなくもないのだが、中の人によれば「そもそも"QUICC"(QUad Integrated Communication Controller)という名称と実際のコントローラの機能が合わなくなりつつあるんで、このあたりで名前を変えた」なんて話が出てきたが、後でMeet the Expertの部屋でQorIQ Expertに「それじゃQorIQってなに」と聞いたら、「最初のQはQUICCから取った」とかいう返事が返ってくるあたり、中の人の説もやや怪しい気が。

真面目に考察すると、QUICCファミリがかなり複雑化しており、PowerQUICC II ProとPowerQUICC III製品のポジショニングに一部混乱があるあたりで、そろそろ新ブランドを入れたほうがいいという判断がなされたのかもしれない。

さてそのQorIQ、基調講演では通信プロセッサ20年目の節目に投入した新たな製品群という位置づけが説明され、P1~P5という5つの製品群が準備され、今回はP1/P2/P4に合計6つの製品が投入されることが明らかになった。というわけで、まずはこのあたりから話をしてゆきたいと思う。

「QorIQ」(左下に発音記号が)

Communication Processer20年の進化というタイトルだが、そこにAIM Alliance(PowerPCを開発したApple/IBM/Motorolaの3社の事)がちゃっかり乗っているのはまぁ分かる様な分からないような。MC68302は初代QUICCであるMC68360のベースとなった製品で、SCC(Serial Communicatoion Controller)が3組入っていたりと、確かに初のCommunication Processorと呼ぶにふさわしい製品。ISDNのTAなどによく使われていた

製品ターゲット。P1とP2がe500コア、P3から上がe500mcコアの製品となる