話題の地上デジタル放送チューナー「Friio」。巨大掲示板2ちゃんねるのFriio関連スレッドにおいて、先頃そのLinux用ソフトウェア(以下、Friioソフトウェア)のソースコードが有志の手によりリリースされたので、テストしてみた。

注意事項

本稿は、あくまでソフトウェアの動作検証を目的とするもので、Friioの購入・利用を推奨するものではない。

また、仮に何らかのトラブルが発生しても、本稿で紹介する各種ソフトウェアの開発者および開発元、毎日コミュニケーションズは、いかなる補償も行わない。

動作環境を用意する

まずFriioソフトウェアの動作環境を整えるため、開発者と同じ「Debian GNU/Linux lenny - testing」(以下、Debian)をVMWare上で用意した。VMWareイメージは「Virtual Appliance Marketplace 」からダウンロードできる。

なおVMWare Player自体は各種プラットホーム向けが出ており、本稿では無償で利用できるWindows 用VMWare Playerを用いた。ダウンロードは公式サイトから可能だ。

「Virtual Appliance Marketplace」から、「Debian GNU/Linux lenny - testing」のイメージを入手する

VMWare Playerは各種プラットフォーム向けのものが用意されている

VMWare Playerのインストール後、ダウンロードしたDebianのイメージを指定して仮想マシンを起動する。これは、展開したイメージのフォルダ内にあるdebtest.vmxをダブルクリックすれば実行できる。初期アカウントはID / パスワードともにbagside / bagsideで、rootパスワードもbagsideだ。ログイン後は、キーボードとタイムゾーンだけ自分の環境に合わせた。

次に、Friioソフトウェアのコンパイルに必要なライブラリをインストールする。root権限でターミナルを開いて次のように実行した。

# apt-get -y install g++
……
# apt-get -y install libboost-filesystem-dev
……
# apt-get -y install libboost-thread-dev
……
# apt-get -y install libglib2.0-dev
……
# apt-get -y install libpcsclite-dev
……
# apt-get -y install libccid 
……
# apt-get -y install pcscd
……