【レポート】
米Googleが環境問題に真剣に取り組む――6月19日にフランス・パリで開催した「Google Press Day」でGoogleは、「2008年までにカーボンニュートラルになる」と宣言、環境についてできることを真剣に考えていることを示した。
Googleでオペレーション担当上級副社長を務めるUrs Holzle氏はこの日、二酸化炭素排出の削減、投資、業界スタンダードの改善の3つの点からGoogleの環境への取り組みを紹介した。
Holzle氏はまず、ITは環境にやさしい技術であることを強調した。たとえば郵便と電子メール、音楽ダウンロードと音楽CDなどでわかるように、インターネットの利用により資源の利用をカットできる。
「Googleの売上げはユーザーによる広告のクリック。われわれのビジネスは環境にやさしいといえる」とHolzle氏。
このように、インターネットそのものは環境に与える影響が低く、エネルギー消費量が低い技術だ。しかし、その先のデータセンターではかなりのエネルギーが使われている。しかも、平均的なデータセンターは3分の2のエネルギーを無駄にしているという。データセンターにはサーバだけでなく冷却装置や照明などがあり、これらにエネルギーが費やされた結果、コンピューティングそのものに利用されるのは全エネルギー消費量の3分の1となるのだそうだ。
Googleはすでに消費電力削減の取り組みをスタートしており、まずはエネルギー利用の効率化からすすめている。たとえばGoogleのデータセンターでは冷却に蒸発冷却を利用しており、これの取り組みの結果、電力消費量を50%以上削減したという。
オフィスでも省エネルギーに取り組んでいる。
Holzle氏が紹介したのが通勤だ。ベイエリアでは本社までのシャトルバスを運行、バイオディーゼルエンジンを利用し、約1,500人のスタッフをサンフランシスコからマウンテンビューに運んでいるという。これは単独の企業としては米国最大規模という。また、米国ではハイブリッドカーを購入したスタッフに5,000ドルを払い戻しており、欧州スタッフには自転車を無料で配っているという。
本社では、社屋に米国最大規模というソーラーパネルを設置している。発電力は1.6メガワットで、現在ピーク時の3分の1のエネルギーを供給しているという。このソーラーパネルは8年間で投資を回収できる見通しで、今後も設置を拡大し、2012年には発電力50メガワット体制にする計画という。「これは5万世帯に相当するエネルギー」とHolzle氏は言う。
Googleではこのほかにも、データセンターでの電力消費を削減するため、二酸化炭素シャドウプライスを導入して再利用を奨励する計画もあるという。
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