Google トランジットを一見して解るのが、いまやもう見慣れたGoogle マップと密に統合されているという点だ。出発地点と到着地点を入力して「経路を表示」ボタンを押すと、結果表示部分の左側には乗り換え方法の候補が、右側にGoogle マップが表示され、出発地点と到着地点の路線経路を線で結んだ状態となる。

他の路線検索サービスと違い、出発地点と到着地点に駅名以外の地名や住所を入力できることが、Google マップとの統合において非常に大きなメリットをもたらす。

例えばGoogle トランジットの到着地点に「皇居」と入力した場合、あたりの最寄り駅である「二重橋前」「竹橋」「大手町」「神保町」までの路線経路と、最寄駅から目的地までの徒歩経路がGoogle マップ上に示される。さすがに徒歩経路は最寄駅から目的地までの間の直線でしか示されないので、その間の道順を確認するために、Google マップの地図拡大機能を利用することができるのだ。

到着地点に「皇居」と入力し、二重橋前に到着する経路を選択した場合のマップ表示

もちろんマップ部分では、通常のGoogle マップと同様に航空写真を合わせて利用することができる。

また、上の画面の吹き出しにある「前へ」や「次へ」をクリックすると、目的地にたどり着くまでの乗り換え地点に次々とジャンプできる。Ajaxを使用しているので、もちろん画面リフレッシュなどは発生しない。左ペインに表示される、乗り換え経路の候補を選択しなおしたときも同様だ。

左ペインに表示される乗り換え経路の候補

一事が万事この調子なので、これ以上つぶさに紹介するのは控えるが、要は「一度検索を行った後は、二度と画面遷移をしなくて済む」ということだ。

他の路線検索サービスでここまでの使い勝手を実現したものは、現在存在しないだろう。