我々モブTwitter民の「いいねいいね」という下品な視線に晒されながら闇オークションにかけられたTwitter社。しかし、Twitter民どもは文句こそ言うが金は出さないことでおなじみだ。

完全に場が停滞したところで「440億ドル!」の掛け声とともに会場に入ってきたのがTwitterアイコンと同じ謎の服を着たイーロン・マスクであった。

いきなり注意書きもなしにイーロン×Twitterの二次創作をはじめてしまって、Twitter×イーロン派の人には申し訳ないと思っている。

このようにTwitterがイーロンに買われてからしばらく経つが、相変わらずTwitterは不安定であり、はじめてコストコに来たイオソ民のように落ち着きがない。

やはりTwitterはもう終わりであり、ついにmixi(ミクシィ)に戻る日が来たのかもしれない。

など、とTwitterがイーロンのモノになってからというもの、Twitterオワコンからのミクシィに行くしかないオチを5億回ぐらい見ている気がするのだが、もしかしてタイムリープものの主人公になってしまったのだろうか。

しかし、何度やり直しても「ミクシィ」の言葉を聞いた瞬間意識が遠のき、気づいたら自分のTwitterホームが「おすすめ」表示になっており、「もうTwitterはおしまいだ」とTwitterにつぶやくところに戻ってしまう。

最近Twitterが不具合なのか仕様なのかはわからないが、不安定なのは事実であり、すでに別のSNSのアカウントを作りはじめているユーザーが多いのは事実だ。

だが、「新SNSのアカウント作りました!」とTwitterにつぶやいている時点で、ユーザーの「まだこのドブに浸かっていたいんや」という悲痛な思いが伝わってくる。

実際Twitter亡きあとの落ち延び先として様々なSNSの名前が挙がってきているが、正直どれも決定打に欠け、一番よく聞くのがミクシィという有様だ。

あまりにも飽きずにミクシィの名が挙がってくるので、逆に「俺を置いてみんなミクシィに行ってしまったのでは」という疑念がわいてきた。

そんなわけで同志を追いかけ久方ぶりにミクシィに向かったのだが、惑星ミクシィに降り立った私を出迎えたのは「Twitterアカウントでログイン」という文字であった。

猿の惑星のラストで自由の女神の残骸を見つけた時みたいな気分である。やはり脱出など考えず、タイタニックの音楽隊のように、「ミクシィ(笑)」とつぶやきながらTwitterと共にネットの藻屑になった方がいいのかもしれない。

SNS疲れを癒す最新の「メタバースSNS」

  • 全員が初期アバターなら恥ずかしくないもん……!

そもそも、Twitter民がなかなか亡命できないのは、Twitterと同じぐらい汚い川がなかなか見つからないからであり、TwitterよりキレイなSNSでよければいくらでもある。

最近も「Twitterの代わりのSNS」で検索したら「これからはVチューバー系SNSや投資系SNSが流行ります」というページが出てきてすぐにブラウザを閉じた。肥溜めの場所を聞いている人間にスタバを案内しないでほしい。

そんな「Twitter民が逃げてこないであろう安全なSNS」として最近注目されているのが、メタバースSNSの「Bondee」である。

メタバース(仮想現実)SNSと言われる通り、ユーザーは自らの分身である「アバター」を作り、仮想空間内で他のユーザーと交流するというSNSだ。アバターに様々な格好をさせられるのはもちろん、自分の部屋のインテリアもカスタマイズできるため、オシャレな若者の間で広まりつつあるらしい。

アバターを使ったコミュニケーションツールならアメーバピグなど今までもあったはずだ。それらとBondeeの違いは、SNSを使って新しい交流を広げるのではなく、すでに交流のあるリアル知人と交流することを目的として作られたところであり、それがSNS疲れした若者に受け入れられているらしい。

確かにBondeeは登録人数が50人までであり、この時点でフォロワー数によってマウントを取り合う世界観ではない。そしてアバターを使うため、容姿をジャッジされることがない、という点も好評のようだ。

Twitterでは己のツラを載せる奴の方が少数派であり「そんなことより俺の推しを見てくれ」とソシャゲのスクショを貼る連中ばかりなので、「容姿を出さなくていいことにホッとする」という感覚が全然わからないが、最近の若者はずいぶん辛い環境にいるようである。

そんな若者に「Twitter」という癒しツールを紹介したい。「Twitterでマウントを取っている」こと自体が最大の恥なので、意外とTwitterでのマウント合戦は少なく、むしろイケてなさを競っているぐらいだ。

一応Bondeeのアプリを見たが、見た限りアバターに使用できるパーツはどれもオシャレで、モヒカンの一つもない。しかし「おもしろいアバターを作らないと」という発想も、Twitter病であり、Twitter疲れの典型なのかもしれない。

確かにBondeeはTwitter民が寄り付かなそうなので、「Twitter野郎と同じ水に浸かりたくない」という人にはお勧めのSNSである。

50人としか繋がれないと言っても「リアル知人」に限定されたら手に余りすぎる。むしろSNS内以外でどう知人を作ったら良いかがもうわからないのである。