ライアットゲームズは10月16日に、PCオンラインゲーム『リーグ・オブ・レジェンド(LoL)』のサービス開始10周年を記念した「リーグ・オブ・レジェンド 10周年記念感謝祭」を開催。ステージイベントや各種屋台、物販ブースなどが用意され、会場には多くのファンが詰めかけました。

そのなかで、もっとも注目すべき出来事が、インターネットストリーミング配信によるライアットゲームズのグローバル発表です。発表では、新作ゲームのリリース情報を公開。しかも、複数タイトル同時発表で、ライアットゲームズがこれまで手がけてこなかったジャンルのゲームに会場は多いに沸きました。

  • 会場には『LoL』にちなんだ屋台が並びます

発表された1つめのタイトルは、『モバイル版チームファイト タクティクスとエレメントの目覚め』。8人のプレイヤーと対戦するオートバトルゲーム『チームファイト タクティクス(TFT)』のモバイル版です。『LoL』ではおなじみのチャンピオンを使って対戦します。

  • 『TFT』のロゴ

  • モバイル版TFTで遊ぶイメージ

次に発表されたのは、『レジェンド・オブ・ルーンテラ(LoR)』です。これも『TFT』と同様に、『LoL』の世界観やキャラクターを使用したカードゲーム。PCとモバイルの両方で開発が進められているそうです。2020年に正式リリースを予定しており、現在、事前登録を受付中。事前登録したプレイヤーのなかからβ版のテスターを募集することも発表していました。

  • 『LoR』のメインビジュアル

  • 『LoL』のチャンピオンやスキルを使って対戦するカードゲームです

続いて『リーグ・オブ・レジェンド:ワイルドリフト(LoLWR)』が発表されました。いわば『LoL』のモバイル版、コンシューマ機版で、PC版の『LoL』とほぼ同じゲームを楽しめるタイトルです。ですが、単なる移植版ではなく、さまざまな点で洗練されており、ゼロから開発された新作ゲームといえます。

  • 『LoLWR』のメインビジュアル

  • いよいよ『LoL』がコンシューマ機やモバイル端末で遊べる日が来ます!

次は『Project A(プロジェクト A)』です。まだ仮称状態のものですが、内容はPC向けのタクティカルシューター。独自のスキルを持つキャラクターを操作し、戦術性の高いガンプレイが楽しめます。このタイトルは『LoL』のキャラクターや世界観とは関係なく、オリジナルの設定で行うとのことです。詳細は2020年に発表予定。

  • 『Project A』のイメージイラスト

その次は『Project L(プロジェクト L)』。『LoL』の世界を舞台にした対戦格闘ゲームの仮称です。こちらは残念ながら、まだ開発初期段階のため、内容の発表はありませんでした。トレーラーでは動いているシーンもありましたが、初期段階という情報から考えると、完成版はまるっきり違うものになる可能性もありそうです。

  • 見た目からは2D対戦格闘ゲームのような印象を受けます

次に発表されたのは『リーグ・オブ・レジェンド eSports マネージャー』です。『LoL』のファンが、チームのマネージャーとなって、世界レベルの『LoL』eスポーツチームを構築する育成ゲーム。『LoL』のプロリーグが開催されている地域で2020年リリースされ、それ以外の地域は順次リリースされる予定です。日本はプロリーグ「LJL」があるので、おそらく最初のタイミングでリリースされるでしょう。

そのほか、ゲーム以外の『LoL』関連の発表もありました。そのうちの1つである『Arcane』は、『LoL』のアニメーションシリーズで、2020年の放送を予定しています。また、アカデミー賞にノミネートされたドキュメンタリー作品「League of Legend origins」についても紹介されました。こちらはNetflixなどのストリーミングサービスで視聴することができます。さらに、ライアットゲームズが継続的に社会へ貢献を果たせるように設立した非営利団体『Karma(Riot Games Social Impact)』の発表もありました。

  • 『LoL』のアニメ「Arcane」

以上のように、1度に盛りだくさんの発表があった「リーグ・オブ・レジェンド 10周年記念感謝祭」。ステージでは、テレビ番組「YUBIWAZA」のMCやスマホ向け3Dアクションゲーム『ハチャメチャスタージャム』のスペシャルサポーターを務めるなど、早くからeスポーツに関わってきたお笑いコンビ「ロンドンブーツ1号2号」の田村淳がゲストで登場しました。

インタビューでは「『LoL』は、番組で取材したときから気になっていましたが、今から始めるにはハードルが高そうだと思っていました。カードゲームは年齢が高めの自分でも始めやすいのではないでしょうか。僕は2018年にラスベガスで開催された『EVO』にも出ていますし、あ、これ重要ですので書いてくださいね、多くの人に周知させていきたいと思っています。また、番組でもアマチュア参加のYUBIWAZA CUPを開催していまして、eスポーツの裾野を広げていきたいので、ぜひ、多くの人に参加してほしいですね」と答えていました。

  • ロンドンブーツ1号2号の田村淳さん

ステージイベントでは、『LoR』の実況プレイや、プロ選手のエキシビションマッチなどが行われ、屋台ブースでは、無料体験に加えて、結果によっては『TFT』のプロモーションコードや『LoL』グッズなどを配布。さらに、即興でイラストを描く「LIVE ART WALL」やこれまで非公開とされていた『LoL』のチャンピオンの日本版の声優が公開されるなど、ファンにとっては、驚きと歓喜の1日だったでしょう。

新作ゲームに関しては、未確定な情報も多かったので、今後の続報に期待したいところです。

  • 巨大ガチャを回すと、出た番号によって賞品がもらえました

  • フランクフルトやチョコバナナ、ジュースなどが、1つずつもらえるフードコーナー

  • 物販も大人気! 会場外の廊下まで長蛇の列ができていました

  • エキシビションマッチに登場したケイン・コスギさんの姿も