Pokemon Go(ポケモンGO)がリリースから5周年を迎える。それにあわせて7月17日と18日の週末に開催されるイベント「Pokemon GO Fest 2021」の詳細が発表された。従来はリアルで開催されてきた恒例のイベントだが、コロナ禍で自由な移動が制限されるなか、2020年に引き続き、バーチャルでの開催となった。つまり、世界中、どこにいても参加できる。
参加しやすくなった「Pokemon GO Fest 2021」
通常進行のゲーム自体も、あまり移動しなくても、家の中にいても遠くのジムバトルを楽しめるリモートレイドやバトルリーグなどが用意されていたり、ポケモンそのものも、あまり移動を伴わなくても頻繁に野生で出現する数が増やしてあるように感じる。
イベントは有料で、すでにアプリ内のショップでチケットの発売が開始されている。例年なら1,840円のところ、今年は特別価格の610円だ。
土曜日は、ポケモンの4つの生息地、ジャングル、岩山/砂地、海/砂浜、洞窟と、それに関連したコレクションチャレンジが楽しめる。特別なポケモンは、数々のスペシャルリサーチ限定タスクの達成でゲットできるようだ。また、日曜日は、人気ポケモンがレイドバトルでゲットできるほか、さまざまなタイムチャレンジが提供される。レイドバトルをするたびに、10,000XPが追加でもらえるという大判振る舞いだ。
Google Play特典も。特別なBGMも見逃せない
今年のフェスは音楽祭でもあるという。たとえば、特別なサプライズとして、GOスナップショットとしてポケモンの写真を撮影すると、イベント期間中に再生されるゲーム内音楽が変化する。
このために、ポケモンの音楽プロデューサーである増田順一氏が、「ハードロック・ピカチュウ」ファンのためのエレクトリック・ロック、「アイドル・ピカチュウ」ファンのためのハイテンションエレクトロ・ポップなどを新たに制作してとのことだ。
普段は音の再生を禁止しているが、たまには音楽再生をオンにしてみようかと思う。屋外で音楽再生というのは危険を伴うが、宅内ならその心配はない。
また、今年はGoogle Playが「Pokemon GO Fest 2021」のオフィシャルイベントスポンサーとして参加するそうだ。詳細はまだ発表されていないが、チケット購入でもらえるGoogle Playポイントが4倍になるなど、いろいろなサプライズが用意されているという。
家でも遊べる、コロナ禍の新しい試み
5年前にリリースされたPokemon Goだが、今は、じっとガマンの時期が続いている。最初のころとはまったく異なるイメージのゲームになってしまっているといってもいい。
ゲームをするプレーヤーのランクに相当するトレーナーレベルは長い間40だったが、昨年末に50まで引き上げられた。昨年中に40になったトレーナーはレガシー40として、それ以降に40になったトレーナーとは明確に区別されている。
ポケモンの楽しみ方は、人それぞれだが、トレーナーレベルをあげるにはXPを稼ぐしかない。そのためにも歩いて歩いて、つかまえてつかまえて、バトルしてバトルしてを繰り返すしかなかったのだが、最近は、あの手この手でXPを得られる仕組みが取り入れられている。「~したときのXPが2倍、3倍」といった特典が目白押しで、以前よりも、ずっとたやすくXPが得られる大バーゲン状態だ。
端末にしばられないゲーム体験は素晴らしい
開発元のNianticは、実質的にはARの企業だ。実際には存在しない架空のポケモンワールドと、リアル世界を融合させた仮想空間を使って新しい世界観を提供するというのがこのゲームのコンセプトだが、コロナ禍が続く今、おそらくは、当初の方向性とはずいぶん異なるいろいろなチャレンジが試みられている。
本当は、もっとAR寄りのゲームに進化するはずだったものが、ずいぶん、パンデミックの影響を受けたのではないだろうか。コロナで痛手を受けた店舗の救済を目的にして、ポケストップの数もずいぶん増えているようだ。個人的には以前は週に100キロ歩くことも珍しくなかったが、今では25キロ歩くのもたいへんだ。それでも、近所をひとまわりするだけで、たくさんのポケスポットとジム、そして野生のポケモンに遭遇してゲームを続けられている。
この状況下、心がめいっているシニアの方も少なくないときく。ちょっとしたきっかけで気持ちはずいぶんラクになるものだ。ゲームなんてくだらないと思わず、新しいチャレンジを試みてみてはいかがだろう。
今、確認してみたら、個人的にはこのゲームを2016年の7月23日に始めている。まさに5年前だ。その後、放置した期間が数年あって再開したのだが、その間に端末は何台も入れ替わっているにもかかわらず、最新の端末に当時のステータスが再現された。端末にしばられないゲームはやはり素晴らしい。何もかもをクラウドで覚えておいてくれるからこその数年がかりでのゲーム進行だが、このくらいスローなのも悪くはないと思っている。