――米を代表する国際的ニュース誌『TIME』による2025年「TIME100(世界で最も影響力のある100人)」に選出されるなど世界での注目度がさらに高まっていますが、今後の活動についてどのように考えているかお聞かせください。
昨年10月に3度目の首の手術が終わって半年以上経ちますが、リハビリをしながら、美麗-Bi-ray-のプロデュース活動を優先しつつ、いろんな楽曲を作曲したり、新しい映画のプロジェクトを立ち上げたり、ファッションのことなど、いろいろやっています。音楽に関しては、美麗-Bi-ray-のためにも何曲か作りました。毎日たくさん作曲していて、僕は楽譜に書くので、どこにいても作曲できるので、車の中でも飛行機の中でも作曲しています。
――作曲の意欲がどんどん増しているのでしょうか。
最近増しています。美麗-Bi-ray-のみんなとレコーディングしていると、みんな声が素晴らしくて、こういう楽曲が表現できるアーティストがいるんだと思うと、挑戦したくなるんです。今の目標のひとつは、美麗-Bi-ray-の素晴らしいデビュー、そして、いかに世界に通ずるアーティストになってもらうかということです。
――YOSHIKIさんに作曲したいと思わせる美麗-Bi-ray-さんの才能はすごいですね。
そうですね。僕はあまり曲を出さないと世の中に言われていますが、打率はいいんです。バッターボックスにはあまり立たないですが、立ったら打つみたいな(笑)。今は美麗-Bi-ray-のおかげで作りたいという思いにさせてもらっています。
――プロデューサーとしてやる気に満ちあふれていらっしゃいますが、ご自身が表に立つ音楽活動については、今後どのように思い描いていますか?
それもいろいろ動いています。僕はクラシックもロックもポップもやりますし、基本的にほぼ全ジャンルやるので。いろいろコラボレーションの話もいただいていて、すごく光栄ですが、とにかく忙しいです(笑)
――YOSHIKIさんといえば全力姿勢の印象ですが、それは今後も変わらないですか?
昔はブレーキがなかったですが、最近は少しブレーキをかけるようになり、生活も太陽を見られるような生活スタイルに変えました。お医者さんに「深夜3時までには寝て、できれば朝8時に起きるように」と言われているので、今も夜型ですが、これまでみたいな深い夜型ではないです。
――健康への意識が高まっているのですね。
これまではあまり健康を気にしてこなかったので。良いステージにするためにコンサート前は体調管理をしていましたが、作曲しているときはかなり無茶な生活をしていたので、なるべく健康に気をつけるようになりました。昨年3回目の首の手術をしたので、今年に入ってからは飛行機移動を意図的に減らしたり、飛行機の中ではできるだけ仕事はしないようにしたり。体も大事にしながら頑張っていけたらと思います。
作詞家・作曲家、X JAPANとTHE LAST ROCKSTARSのリーダーでピアノ・ドラム担当。これまでに天皇陛下御即位十年記念式典の奉祝曲、愛知万博公式イメージソング、ハリウッド映画のテーマソング、米ゴールデングローブ賞公式テーマソングを作曲するなどグローバルに活動。音楽活動以外にも、映画『YOSHIKI: UNDER THE SKY』の監督、自身がデザイナーを務める着物ブランド「YOSHIKIMONO」や、ハイファッションブランド「MAISON YOSHIKI PARIS」の立ち上げ、ワインブランド「Y by YOSHIKI」やシャンパーニュのプロデュースなど多方面で活動。また、米国“501(C)(3)” 非営利公益法人 Yoshiki Foundation Americaを設立し、長きに渡り慈善活動にも取り組んでおり、2025年版 米『TIME』誌の「世界で最も影響力のある100人(TIME100)」に選出。日本人ミュージシャンとしては史上初となる快挙を成し遂げた。