――自分を客観的に見るのは難しいかもしれませんが、おふたりはどんな高校生でしたか?
宇佐:僕はとても深く関わる親友もいたんですけど、広く浅く誰とでも仲が良いという感じでした。ただ、インターナショナルスクールに転校して上京したら、友達が周りにいない状況になってしまい、その時初めて何げなく過ごしていた毎日がとても素敵な青春だったんだと気づいたんです。それから、年下の子とお話しする機会があったら、「特別頑張らなくていいけど、今の時間は本当に大切になるから」と伝えるようにしています。
平野:僕は、元気ではっちゃけるタイプでしたね。10分休みの時間に、1人でトイレに行けなくて、絶対誰かを連れて行ってました。結局10人くらいになって(笑)
宇佐:多すぎでしょ(笑)
――日常の何げないことが面白いんですよね。
平野:今でも半年に一回ご飯に行くくらい、よく集まるんです。
宇佐:僕も当時仲良かった同じサッカー部だった友達とは、今でも結構集まりますね。
みそ汁作りのミスから出しにハマる
――紺野がカメラに熱中しているように、ご自身が熱中しているものはありますか?
宇佐:昔から習い事をたくさんしてきたんですけど、飽きっぽい性格で(笑)。楽しくなくなった瞬間に辞めたくなるけど、親としては「せっかく習わせたんだから」って気持ちがあるのでなかなか辞めさせてもらえなくて。そういう経験をずっとしてきた中で、この俳優というお仕事だけはずっと続けられているんです。子どもの頃から始めて、今も変わらず熱中できているなと自分でも感じています。
平野:僕は最近、みそ汁を作るのに熱中しています。いや、出汁をとることかな。一人暮らしを始めた時にみそ汁を作ってみたら、「なんか味しねえな?」と思って(笑)。それで調べたら、出汁をとらなきゃいけないと知って、そこからせっかくならいろんな出汁で試したいと思って、今家には昆布とか煮干しとかいろいろあります。
――いろいろお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。では最後に、今作の見どころをお願いします。
宇佐:2人の関係性や心の距離の描写がすごく多いので、視聴者の方をもどかしくさせたり、ハッピーにさせたり、心が動く瞬間がたくさん詰まっている作品だと思います。ぜひ最後まで見届けていただきたいです。
平野:この作品の魅力は、大人に成長していく中で誰もが通ったことある道を描いていることだと思うんです。モヤモヤして苦しんでいる時間は、意外と美しい。いろんな悩んだことがあるからこそ今があって、成長できていることに気づかせてくれる作品だと思うので、2人の尊さや美しさをぜひ見てもらって、たくさん広めていただきたいなと思います。
【宇佐卓真】
ヘア&メイク:橋本裕介
スタイリスト:中北健太
ジャケット:ナノアット(ジョワイユ)
その他スタイリスト私物
【平野宏周】
ヘア&メイク:菊地倫徳
スタイリスト:松平浩市
ジャケット・パンツ:マーカウエア(パーキング)
ニット:C.P.カンパニー(C.P.カンパニー渋谷店)
シューズ:パラブーツ(パラブーツ青山店)