• DJ KOO

――2023年にTRFデビュー30周年を迎えられ、30周年記念ライブを開催されましたが、この先のTRFとしての活動はどのように思い描いていますか?

一度30周年でいい意味の区切りがつきましたが、TRFは常に目標があるわけではなく、目の前にあることを全力でやるチームなので、そのスタンスで変わらずやっていきたいと思います。平均年齢が60歳を超えたので、最年長ダンスユニットを目指して、それでギネス記録を狙いたいです。

――KOOさんは今年8月8日に64歳を迎えられます。

60歳の時に「還暦」という言葉がすごく気にかかっていましたが、今はもう年齢を気にしなくなりました。60過ぎているDJを僕はあまり見たことがなかったので、20代のお客さんがいるクラブでDJしている絵を想像したら不思議な時もありましたが、そんなの自分が決めることじゃないなと。そこで楽しい空間が作れればいいなと思い、60過ぎてからその一山を越えた感じがします。

――生涯DJとしてやっていくぞという思いでしょうか。

そうですね。今、いろんなお祭りでDJをやったりして、お子様からシニアの人まで、僕のDJで踊ってもらえているというのがめちゃめちゃうれしいです。今度は海外で、いろんな国の人たちに僕のDJで踊ってもらいたいなと。さらにJ-POPで踊ってもらいたいなという希望があります。

――海外で活動したいという思いが芽生えたきっかけを教えてください。

これまでロックをやるならイギリスだし、ブラックコンテンポラリーダンスはアメリカみたいなイメージでしたが、日本はJ-POPというこれだけの文化があって、ここ数年すごく注目されています。一昨年ぐらいから友達になった韓国のDJ・Night Tempoくんが、日本の昭和の曲でDJをやっていてめちゃめちゃウケているんです。「一緒にやりましょう」という話もしていて、日本の90年代から今までのJ-POPを世界で広げていけたらと思います。

――もちろん小室さんが生み出したTKサウンドも?

そうですね。以前、フランスで開催された「Japan Expo」に出演したときに、日本の文化・カルチャーをみんなで楽しむという空気があって手応えを感じ、さらにその波が来ていると思うので。90年代に僕らが作ってきた音楽を世界に広めたいです。K-POPの次はJ-POPです!

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■DJ KOO
1961年8月8日生まれ、東京都出身。1980年にDJ活動を開始。1992年にTRF(当時はtrf)を結成し、1993年にデビュー。「EZ DO DANCE」「BOY MEETS GIRL」をはじめ、数々のヒット曲を生み出し、トータル2200万枚以上のCDセールスを記録。2021年に大阪芸術大学客員教授、2022年に日本盆踊り協会特別芸術顧問に就任するなど、多方面で活躍している。