芸能活動を支えてくれる両親「やりたいことをやって」

――ところで、たみちゃんは上京するため実家を出ましたが、早瀬さんは現在17歳。6月に18歳になる現役高校生です。今はご実家暮らしだそうですね。となると、この先、たみちゃんの家のような話し合いが行われる可能性も。

そうなんです! あの景色は、まさにわが家になるかもしれません(笑)。

――上京とは違いますが、芸能界へのデビュー時に、ご家族から心配されることはあったのでは?

それは特になかったんです。両親は「やりたいことをやって」と協力的で、とてもいい環境でのびのびとやらせてもらっています。でも「東京で一人暮らしをしたい」と言ったら、「家事できるの?」「一人だと危ないんじゃないの?」と、そっちのほうを心配すると思います(笑)。

“一軍”ぬいぐるみを部屋に並べる

――今の早瀬さんの部屋には、何が多く置かれていますか。

カートの中にぬいぐるみがたくさんあります。そこからお気に入りの一軍の子たちを3~4個、いつも並べています。

――その一軍の子たちは入れ替わるのですか?

気分によって変えることもありますが、だいたい定着してますね。今お気に入りなのはディズニーランドで買った子と、幼い頃にコストコに行ったときに買ってもらったクマの子。それから『違国日記』の撮影中に誕生日を迎えて、そのときにいただいたサンリオのぬいぐるみ、あと別の撮影で小豆島に行ったときにクレーンゲームで取ったぬいぐるみです。

『か「」く「」し「」ご「」と「』は「居心地のいい現場でした」

――さすが一軍、スラスラ出てきましたね。ぬいぐるみ愛が伝わってきました。ちなみに早瀬さんがご自身の性格を分析すると、もしくは身近な人や実際に出会った人からはどんな性格だと言われることが多いですか?

行く先々や関係性で合わせる感じなので、人によって印象が違うみたいなのですが……。多く言われがちなのは、「最初は大人しそうで、真面目そうに見えたけれど、実際にしゃべってみたらやっぱり17歳なんだね」と(笑)。写真などの静止画では、ありがたいことに大人っぽく見られることが多くて。「ちゃんと17歳で安心した」と言われたりします。

――公開が控える『か「」く「」し「」ご「」と「』についても少し教えてください。住野よるさん原作小説を映画化した青春ラブストーリーですね。

メインキャストは5人で、実際の年齢は私だけがちょっと下で、みなさん20歳を超えていたのですが、とても優しくしてもらいました。演じた役のようにみんな本当の高校生のようなノリで、すごく仲が良くて、助け合いながら撮影していけた印象です。

――現場で悩んだことや大変だったことは。

もちろん撮影中に「もうちょっとこうしたほうがいいかな」といった悩みが出てくることはありましたが、相談できる仲間がいましたし、中川(駿)監督もフラットにお話しできる方だったので、思い悩んでしまうことはなかったです。居心地のいい現場でした。すごくいい映画です。おすすめです。

――最後に、今後挑戦したい役について、ひと言お願いします。

これまでは比較的静かな役が多いので、感情をむき出しにしたり、喜怒哀楽がはっきり表に出たりするような役や、今までにやったことのない役をやってみたいです。常に新たな引き出しを開けている状態でいたいなと思っています。

■早瀬憩
2007年6月6日生まれ、千葉県出身。2019年から芸能活動を開始し、2020年にCMデビュー。『恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~』(21)でテレビドラマ初出演を果たした。主な出演作はドラマ『ブラッシュアップライフ』(23)、『からかい上手の高木さん』(24)ほか。映画『違国日記』(24)、『あのコはだぁれ?』(24)にて、第16回TAMA映画賞 最優秀新進女優賞および第67回ブルーリボン賞新人賞に輝くなど、これからを担う女優として期待されている。2025年は、3月末から配信、放送開始したJR東日本「たみちゃんの上京」編が大評判に。映画『か「」く「」し「」ご「」と「』(5月30日公開)、『この夏の星を見る』(7月4日公開)が控える。