近年女優としても注目を集めているタレント・丸山礼。コメディエンヌの道を切り開くきっかけとなったNHKの夜ドラ『ワタシってサバサバしてるから』のシーズン2(NHK総合 月~木曜22:45~23:00)が5月5日より放送される。丸山にインタビューし、『ワタサバ』続編での役作りや同シリーズ出演による変化、仕事に対する思いなど話を聞いた。

  • 丸山礼

    丸山礼

本作は、2023年に同名の大ヒットコミックを初ドラマ化した『ワタシってサバサバしてるから』(通称“ワタサバ”)の続編。丸山演じる“自称サバサバ女”の主人公・網浜奈美が、私立の有名進学高校の教師となって大暴れ。さらに、有名婚活コンシェルジュの相談所の門をたたき、婚活パーティーでも騒動を巻き起こす。

あきれるほどにポジティブで自分ファーストの網浜を2年ぶりに演じた丸山は、「今回は怒りを爆発させるということにフォーカスして演じました」と続編での役作りについて語る。

「選挙、学校、結婚相談所と、自分が行ったことないような、想像力を掻き立てる場所での網浜奈美の大暴れが見どころで、そのところどころでライバルなど誰かと睨み合うシーンが多かったので、怒りをむき出しにして演じました。あと、前作でアドリブとか、くすっと笑ってしまうところを好きでいてくださる皆さんが多かったので、そこも重要視して、なんでも太刀打ちできる自分でいたいという思いで臨みました」

現場で「ここで笑かしてください」という無茶ぶりをされることもあったそうで、アドリブ力や根性が鍛えられ、「絶対に面白くなったと思います」と胸を張る。

「『笑わせなきゃ』とプレッシャーを持ってしまうと太刀打ちできないので、『できます!』『やります!』って食い気味でいくようにしていて、網浜奈美のおかげで引っ込み思案が消えました。どんどんやってなんぼみたいな。後悔しないように生きようというのは網浜奈美から影響を受けています」

2016年にデビューしてから9年。「本当に突き進んできました」と振り返る。

「19歳の女子の芸人がいなかったので、誰の真似をしたらいいかもわかんないし、誰に相談したらいいかもわからなくて。相談することが恥ずかしいとも思っていたので、できなきゃと思うけど結局できなくて怒られてぶつかることが多く、尖っていたなと思いますし、今でも尖っているなと思います」

また、「常に焦っています」と打ち明ける。

「初期の頃は『早く売れなきゃ』『早く恩返ししなきゃ』『早く見返さなきゃ』という思いがありました。地元の人たちから『芸人になるの? できるわけないじゃん』と言われることもあって、なにくそみたいな気持ちが強かったので、とにかくお金を稼げるようにならなきゃという一心で。そのために自分をブラッシュアップしたいという気持ちがすごくあったのでずっと焦っていました」

続けて、「今も焦りはあります。『アドリブこれでよかったかな?』『ちゃんとウケたかな?』とか。この仕事は、進化し続けなきゃいけない、ずっとびっくりさせなきゃいけないというのがつきものなので、そういう意味で焦りは常にあります」と述べ、「それが原動力にもなっているのかなとは思います」と語った。