400Fは4月23日、「オカネコ 新NISA及びプラチナNISA・こどもNISAに関する意識調査」の結果を発表した。調査は4月18日~20日、同社運営の家計診断・相談サービス『オカネコ』ユーザー370名を対象にWEBアンケート方式にて行われた。
「プラチナNISA」(仮称)とは、高齢者向けの少額投資非課税制度。金融庁が検討している同制度について、「知っている」という人は50.3%。利用意向は38.9%に留まるも、60代以上では48.5%と、約半数が前向きに検討しているよう。さらに、同制度における「毎月分配型」投信の利用意向について聞くと、31.1%が「利用したい」と回答した。
続いて、「プラチナNISA」の創設にあたり、どのような機能が追加されれば魅力的と感じるかを尋ねたところ、「購入済み資産をNISA口座へ移行できる機能」が42.2%と最も多く、次いで「相続税優遇措置」が41.6%という結果に。すでに保有している資産の有効活用や円滑な資産継承に関する機能が、特に強く求められているよう。また、老後の生活設計に関連して、毎月の収入のように活用できる仕組みも一定の需要があることがうかがえた。
金融庁は、新NISAにおける「つみたて投資枠」の18歳未満への拡充案である「こどもNISA」についても検討中だが、その認知度は43.2%と、プラチナNISAを下回る結果に。一方で「プラチナNISA」を上回る53.3%が本制度を「利用したい」と回答しており、特に30代以下では74.4%が利用意向を示すなど、子育て世代を中心に関心の高まりが見受けられた。
最後に、今後、新NISA制度に対して期待することを聞いたところ、「複雑なルールや制限をもっと簡単にしてほしい」(44.0%)、「成長投資枠やつみたて投資枠の非課税枠をもっと増やしてほしい」(33.0%)など、利便性と柔軟性を求める声が多く見られ、現行制度がやや複雑で使いにくい一面があり、非課税枠の小ささなど物足りなさを感じている人も多いことが明らかに。
また、新NISAに組み入れてほしい商品を聞くと「海外ETF・REIT」(33.5%)や「個別債券」(28.7%)など、より多様な投資商品へのニーズが確認された。