インターネットイニシアティブ(IIJ)とモバイルクリエイトは7月31日、携帯電話回線を介してモバイルデータ通信を行うAndroid搭載の業務用端末におけるユーザー業務の可用性向上を目的とした技術提携を行うことを発表した。具体的には、一枚のSIMで複数の携帯電話回線に接続できるIIJの「マルチプロファイルSIM」とモバイルクリエイトの業務用端末向けアプリの連携により、通信障害時にプロファイルを自動的に切り替えるアプリを共同開発したという。

  • 自動切替アプリの構成イメージ

    自動切替アプリの構成イメージ

携帯電話回線を介してモバイルデータ通信を行うAndroid端末は、産業のさまざまな場面で活用されているが、携帯電話設備の障害などで回線が利用できない場合の利用にに備え、通信を冗長化しておくことが求められる。

IIJでは6月より、1枚のSIMカードに複数の通信プロファイルを保持できるマルチプロファイルSIMの提供を開始している。マルチプロファイルSIMにおいてプロファイルの切り替え動作は端末側で設計・実装する仕様になっており、今回開発されるソリューションではマルチプロファイルSIMが自動切替アプリと連携できるよう設計されているため、ユーザーは業務用アプリケーションが搭載された端末に本ソリューションを追加することで、プロファイルの自動切り替えが実現できるという。

今回共同開発された携帯電話回線の自動切替アプリは、外部サーバーから主回線の死活監視を行い、通信異常を検知した場合にアプリがプロファイルの切り替えを行うコマンドを発出する。そしてコマンドを受けたマルチプロファイルSIMが回線を自動的にサブ回線に切り替えるという仕組み。死活監視の頻度や監視先の対象サーバーは自由に設定でき、サブ回線からメイン回線への切り戻しを自動で行う自動復旧機能も付帯している。

主な利用シーンとして想定されているのは、防災連絡用/医療機関/自治体・公共機関で使用する業務端末など。通信回線の冗長化により、より確実に安全確認・確保、業務継続が実現できるとしている。また一般企業においても、障害発生時の事業/活動の再開までの時間を短縮でき、被害を最小限におさえられるという。