自分のスケジュールを周囲の人に知らせるとき、どうしていますか? メールやSNSで一斉送信する、皆が見ている掲示板に書き込む、というパターンが大半なのではないでしょうか。しかし、いずれの方法も各人が利用しているスケジュール管理アプリとは連動しないため、スルーされてしまうかもしれません。
iPhoneに登録した自分のスケジュールを効率よく知らせる方法のひとつに、「自分のカレンダーを公開する」という手があります。カレンダーアプリでは、仕事用やプライベート用といったカレンダー(ここではスケジュール管理単位のこと)を複数作成し、自由に使いわけることができますが、そのひとつを「公開カレンダー」にしてしまうのです。
手順はかんたん。カレンダーアプリの画面下部にある「カレンダー」をタップし、一般公開してもプライバシー問題が発生しないカレンダーの右端にある「i」ボタンをタップしましょう。現れた画面の下部にある「公開カレンダー」スイッチをオンにして「リンクを共有...」をタップすると、次の画面でICSファイル(webcal://から始まるURL)が作成されるので、それをメールやSNSを使い友人・知人に送ればOKです。
このICSファイルには、公開カレンダーの情報が記録されています。カレンダーアプリが動作する端末(iPhone/iPadやMac)では、リンクをタップするだけで(参照カレンダーとして)アプリに登録できます。以降自分のカレンダーにくわえた変更は公開カレンダーにも反映されるため、友人・知人は最新情報をすぐに確認できるというわけです。自分のスケジュールを大勢の人に知らせる方法としては、かなり効率のいい方法といえるでしょう。
なお、公開カレンダーのURLは、先頭を「webcal://」から「https://」に変更しパソコンのWEBブラウザにペーストすると、ICSファイルとしてダウンロードできます。自動更新はされないものの、GoogleカレンダーなどICSファイルのインポート機能を備えたアプリを使えば、カレンダーデータを共有することは可能です。