報道ベンチャーのJX通信社は5月7日、運営する速報ニュースアプリ「NewsDigest」上で提供している「新型コロナウイルス感染状況マップ」に、GPSによる位置情報を活用した新機能を追加。近所の感染事例をアプリでチェックできるようになった。

  • 近所の新型コロナ感染事例をチェック、NewsDigestアプリ新機能

    近所の新型コロナ感染事例をチェック、NewsDigestアプリ新機能

NewsDigestは、ニュース速報や地震・災害速報のほか、鉄道情報など生活に必要な情報をいち早く提供する“ライフライン型ニュースアプリ”で、利用料は無料。iOS/Android版を用意している。2020年2月16日から、国内感染状況の統計をまとめた「新型コロナウイルス感染状況マップ」を公開し、累計500万人以上のユーザーに利用されているという。

今回の新機能は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)関連の様々なニュース速報をまとめてチェックできる「新型コロナ」特設タブ(アプリ内下部)に設置。

感染状況マップでは、約1,700カ所、のべ5,000人超の感染事例に関する場所の情報をピンポイントに網羅(5月7日時点)しており、「現在地」ボタンをタップするとユーザーが今いる場所の周辺の地図を表示。地図上に色つきの丸いアイコンがある場合は、その場所で新型コロナウイルスの感染事例があったことを示しており、タップすると感染事例の発表日、施設名や住所、消毒が行われたかどうかといった具体的な情報をチェックできる。

掲載している情報は、自治体や企業による正式な発表(一次情報)をもとにしており、正確な情報収集が可能としている。JX通信社は「外出時の感染リスクが身近な場所にあることを知るとともに、感染経路特定の参考にしてほしい」としている。

なお、この機能で使用するGPS位置情報は、ユーザーが任意でボタンをタップした時点でのみ使用する。同社はユーザーのプライバシーに配慮し、「いわゆる『追跡アプリ』とは異なり、ユーザーの移動を追跡したり、移動経路を保存することは一切ない。情報は自治体や企業から公に発表されたものを用いることで、個人情報を送信せずに接触リスクを把握できる」と説明している。

また、新型コロナウイルス感染症の終息とともに同機能の提供を終了し、情報を完全に削除する予定だ。