日本ユニシスは6日、筑波技術大学とスマートフォンを使って点字ブロックをデジタルマップ上に自動登録するシステムの共同研究契約を締結し、実証実験を10月に実施したことを発表した。

  • 点字ブロック認識イメージ

    点字ブロック認識イメージ

この実証実験は、日本ユニシスが開発したAI/画像認識技術を活用し、スマートフォンアプリで画像を撮影することで、さまざまなインフラ情報をデジタルマップ上に自動登録する仕組みを利用。生活者が動画を撮影することで成長する「ユーザー育成型デジタルインフラマップ」実現に向けた取り組みの第一弾として行われたものだ。

その結果、筑波技術大学の学生が大学周辺の歩道をスマートフォンで撮影することで点字ブロックマップを作成し、高い精度で認識ができていることを確認したという。

対象物体の認識には、3Dデータ処理・深層学習などの技術を集約させた空間認識プラットフォーム「BRaVS Library」を活用しており、今後は点字ブロック以外にもさまざまな物体の認識ができるように学習を行っていくことを検討しているということだ。

日本ユニシスは今後、認識できるインフラを充実させるとともに、構築したデジタルマップを応用したソリューションの検討を進め、視覚障がい者や高齢者をはじめとしたさまざまな生活者のQOL向上に貢献していくとしている。