プライム・ストラテジー 代表取締役 中村けん牛氏

プライム・ストラテジーは7月18日、Webサイトのモバイル表示を高速化する技術「WEXAL Page Speed Technology」を発表した。同技術は、同社が提供する高速CMS実行環境「KUSANAGI」のPremium Editionに搭載されている。Premium Editionのユーザーは自社で運用できれば、追加のコストなしで、WEXAL Page Speed Technologyを利用できる。

設定などをプライム・ストラテジーに任せたい場合は「WEXAL モバイル表示高速化サービス」を利用することで、WEXAL Page Speed Technologyを利用できる。利用料金は15万円からとなる(Premium Editionの利用料金は5万円から)。

「WEXAL モバイル表示高速化サービス」を導入すると、「PV向上、コンバージョン率の向上」「広告の速やかな表示」「検索順位の維持・向上(SEO対策)」「CMS管理画面の高速化による生産性向上」といった課題を解決できるという。

代表取締役の中村けん牛氏は、GoogleのWebページの速度チェックツール「PageSpeed Insights」を用いて、WEXAL Page Speed Technologyの効果を披露した。WEXAL Page Speed Technologyを導入したことで、スコアは100に達した。

WEXAL Page Speed Technologyは「PageSpeed Insights」のモバイルスコアを指標の1つとしている。

  • プライム・ストラテジーのWebサイトでWEXAL Page Speed Technologyの効果を比較した結果

中村氏は、WEXAL Page Speed Technologyの特徴として「適用対象となるWebシステムのソースコードに改変を加えない」「簡単に有効と無効を切り替えることができる」の2点を挙げた。

取締役CMOの西牧八千代氏からは、WEXAL Page Speed Technologyを開発した背景について説明が行われた。

プライム・ストラテジー 取締役CMO 西牧八千代氏

西牧氏は「われわれは今時のユーザー体験を提供することを目指しているが、それはGoogleが重視していることとも言える。Googleはモバイル環境のWebページの表示速度を重視している。したがって、WEXAL Page Speed Technologyにおいても、モバイル環境におけるWebページの表示の高速化に重きを置いている。WEXAL Page Speed TechnologyはPC環境のWebページの表示の高速化も実現する」と説明した。

Googleは2018年3月にモバイル向けサイトへの評価が検索順位の基準となるという指針を「MFI(モバイル・ファースト・インデックス)」を発表。これに伴い、全世界のWebサイトにおいてMFIへの移行が進んでいる。