シャープはこのほど、第5世代のIGZOを用いた液晶パネルを発表した。大画面だけでなく、モバイル向けまで幅広くカバーするラインアップ展開が可能になったという。
IGZOはIn(インジウム)、Ga(ガリウム)、Zn(亜鉛)、O(酸素) で構成される酸化物半導体。液晶などのディスプレイを駆動するTFT(薄膜トランジスタ)を構成する材料となる。
第5世代IGZOでは、プロセス条件の工夫により、液晶パネルの駆動性能を左右する電子移動度が前世代比で約1.5倍に向上し、大型ディスプレイのTFTとして一般的なアモルファスシリコンの30倍を実現した。8Kなど高精細なディスプレイを120Hz以上で高速駆動させることで、低消費電力でもなめらかな表示を可能にしたという。
また、電子移動度の高さからTFTサイズの小型化が可能となり、ディスプレイの輝度が向上するほか、周辺回路のサイズダウンによる超狭額縁化や、タッチパネルなどのセンサ機能が搭載しやすくなるとしている。
第5世代IGZOは、有機ELディスプレイの駆動用TFTとして好適だとして今後、有機ELディスプレイの展開に寄与すると見込まれる。