凸版印刷は4月9日、家電や住宅設備をPCやスマートフォン上で管理できるWebサービス「IEMANE(イエマネ)」のβ版を提供開始すると発表した。

「IEMANE」は、ユーザーが所有している家電・住宅設備の取扱説明書や保証書をデジタルで一元管理できるサービス。製品のバーコードやQRコードの読み取り、品番の検索にて簡単に登録できる。また、登録した家電・住宅設備の情報は家族で共有可能。、故障時には、同サービス経由で問い合わせもできる。

凸版印刷の調査では、消費者の8割が特定の家電には標準使用期間が設定されていることを認識していないほか、6割が各メーカーが運営する愛用者サイトに1社も登録していないという結果に。消費者の「家電・住宅設備の管理」に対しての意識はあまり高いとは言えない実態が明らかになったという。

それに対し同社は、メーカーや業界単位の取り組みでは解決できないメーカー横断型で、かつユーザーが手軽で安全に家電・住宅設備を使用できるサービスを開発するべく、このたびの提供開始に至った。

なお、同サービスは6月に、製品のメンテナンス時期や方法、保証期間や標準使用期間の終了、リコール対象になった場合のお知らせが自動で配信される機能のほか、所有している家電・住宅設備の消費電力の見える化機能、メーカーがユーザーの所有製品に応じた情報配信を行うことができる機能を追加する予定。

加えて12月には、電子チラシサービス「Shufoo!(シュフー)」と連携することで、ユーザーの自宅近隣の家電量販店に関するお得な情報を配信する機能も提供する見込みだ。

同社は今後、2025年までに会員登録者数50万人、関連受注含め20億円の売上を目指す。