センシンロボティクスは4月8日、フジタの建設現場において、ドローンを活用した「建設現場における安全確認・警備監視」の実運用に向けた実証実験を行い、完全自動運用型ドローンシステム「SENSYN DRONE HUB(センシン ドローンハブ)」の有効性を確認したと発表した。今後、フジタからのフィードバックを基に、より現場ニーズに則した機能開発の継続を予定している。

実証実験は、2月28日から3月8日にかけて福井県敦賀市の北陸新幹線車両基地工事現場で同システムの4つの基本機能となるハッチ開閉・自動離発着・自動充電・データ転送の検証に加え、将来的なドローンの無人運用を目的に航空法の目視外飛行に関する各種要件の緩和を想定し、同システムによるオペレーターを介在しないドローン無人運用の機能を検証した。

  • ハッチ開閉の様子

    ハッチ開閉の様子

ドローンを活用した建設現場の安全確認・警備監視用途に、上記4つの基本機能について挙動・精度の確認を行った。

また、将来的な目視外飛行に関する各種要件の緩和の想定し、同システムが提供するスケジューリング機能(飛行ミッション予約機能)も併せて検証。定時刻になるとプラットフォームからドローンが自動的に離陸し、事前にシステム上で指定したルート通りの正確な飛行を実行した後、完全自動で精密な自動着陸を実行することを確認した。

同実証実験ではオペレーターの目視可能範囲での飛行検証を行い、離陸から着陸までのすべてのミッションを作業員の介在なく実施できることを確認し、ドローンの無人運用に足る必要機能を持ち合わせていることを確認できたという。