日立ハイテクノロジーズ(日立ハイテク)の100%子会社であるHitachi High-Technologies(以下、HTS)は、タイの工業団地開発を手がけるアマタと「Hitachi High-Tech Amata Smart Services(以下、HTAS)」を合弁で設立し、スマートファクトリー技術を導入したシェア工場事業を開始したことを発表した。

現在、グローバル化の進展に伴い、多くの企業が海外への事業展開を進めており、また海外での高品質な部材調達および競争力のあるサプライチェーンの構築が求められている。

日立ハイテクは、日本貿易振興機構(ジェトロ)が実施する「日ASEAN新産業創出実証事業」で採択された「タイにおけるシェア工場(スマートファクトリー)の実証」を通じ、日本の中小企業の海外進出を支援する新規ビジネスモデルの事業性を検証してきた。

今回、実証事業の検証結果を踏まえ、工場インフラの整備や部材調達、人財採用、経理業務などシェア工場の運営を行うHTASを、アマタと共同で設立した。これにより日本企業は、シェア工場を利用することによりう海外進出にかかる資源を最小限に抑られる。

日系企業を中心に1300社以上の顧客ネットワークを持ち複合的なサービスを展開するアマタと、工業材料の専門商社として企画・開発から調達・製造・販売・サービスまでのバリューチェーンをつなぎ合わせたフルバリューチェーン(FVC)と事業運営ノウハウを提供する日立ハイテクが協業することで、同事業拡大に向け大きなシナジー効果が期待できるとしている。

なお、HTASの所在地はタイ チョンブリ県 アマタシティー工業団地内、業務内容は製造業に対する各種サービスの提供および関連事業、従業員数は5名(設立時)、設立日は2018年6月11日、資本金は4000万バーツ、出資比率は日立ハイテクグループが75% 、アマタが25%となっている。